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JRAから「異例」の“エール”に絶賛の嵐! 武豊「このご時世の貴重な娯楽となるよう」コロナ禍に一筋の声援

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 JRA(日本中央競馬会)は10日、新型コロナウイルス感染症予防の出走制限措置に伴い、レース番組の変更を発表した。

 土曜日から日曜日に掛け、他ブロックの競馬場へ移動できないという制限措置が執られる中、対象となったのは今月の東京、福島開催だ。その中でファンの話題になっているのが、番組改編に伴って新設された「エールS」だ。

「25日の福島最終レースとして臨時的に組み込まれたエールS(3勝クラス)ですが、JRAからすれば名称決定に特別な決まりはなかったはず。そんな中でエール(声援、励まし)と名付けたのは、新型コロナウイルスの影響で閉塞感のある世間への気遣いだと思います」(競馬記者)

 このエールS誕生について、ネット上の競馬ファンからも「JRAの気概を感じる」「いいレース名」「これって絶対、コロナ(ウイルス)意識してだよね」などSNSを通じ、JRAからの“声援”に称賛の声が続々……。また、NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』に掛けているのでは、という声もあった。

「JRAは過去にも阪神大震災や東日本大震災があった際に、その応援や寄付、復興競走などを行ってきました。今回はウイルスという、長期戦を覚悟しなければならないものとの戦い。競馬界も決して楽観視できる状況ではないですが、それでもこういった“ちょっとしたこと”から、始めていくことが大切なのかもしれませんね」(別の記者)

 JRAでは現在、職員数名が新型コロナウイルスに感染し、10日には競走馬と直接関わる厩務員にまで発症の可能性が高まっている。すでに無観客での開催を継続しており、このまま終息が見られなければ、いつ中止になってもおかしくない状況だ。

「これからの週末は、自宅にいらっしゃるファンの皆さんが特に増えると思うので、このご時世の貴重な娯楽となるように、これからも全力プレーで見応えのある競馬を続けてまいります」

 自身の公式ホームページを通じ、そう誓いを立てたのは競馬の第一人者で騎手会長の武豊騎手だ。様々な異常が起こる中、可能な限りの「日常」を――。JRAの「エール」が全国に届くことを祈るばかりだ。

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