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JRA安田記念(G1)アーモンドアイ「シンボリルドルフの呪い」に屈する。調教師帯同できず、主戦騎手が異変報告も「レース出走」後に故障引退……無念の「7冠」から35年

JRA安田記念(G1)アーモンドアイ「シンボリルドルフの呪い」に屈する。調教師帯同できず、主戦騎手が異変報告も「レース出走」後に故障引退……無念の「7冠」から35年の画像1

 35年間、数々の歴史的名馬を跳ね返してきた「壁」が、またも大きく立ち塞がった。

 7日、東京競馬場で行われた春のマイル王決定戦・安田記念(G1)は、3番人気のグランアレグリアが優勝。一方で、芝G1・8勝目を狙ったアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、1番人気に推されたものの2着に敗れた。

 誰もが最強女王の8度目の栄光、そして前人未到の境地へたどり着くことを疑っていなかった。G1馬10頭が集った、この春最高のメンバーを相手にした中での「単勝1.3倍」は、アーモンドアイへの絶対的な信頼の証に他ならなかったはずだ。

 しかし、レースではスタートで立ち遅れると、先に抜け出したグランアレグリアを捕まえられずに2着……我々競馬ファンは改めて競馬の難しさ、そして「8冠」の厳しさを思い知る結果となった。

 かつてディープインパクトや、キタサンブラック、テイエムオペラオー、そしてアーモンドアイといった歴史的名馬が、まるで足並みを揃えるかのように、その名を並べている「芝G1・7勝」というタイ記録。

 日本競馬にグレード制が導入され「G1レース」が誕生した1984年以降、36年に渡って未だ破られていない「壁」である。

 1984年、グレード制が導入とともに出現したシンボリルドルフは、競馬史上初となる無敗でのクラシック三冠を達成し、初めてG1・7勝に到達した最強馬だ。

 三冠達成後、さらに年末の有馬記念(G1)を勝利すると、古馬になってからも天皇賞・春(G1)、ジャパンC(G1)を勝って、有馬記念を連覇。国内では、まさしく敵なしの存在であり、敗れたのはわずか2度。同じような存在であるディープインパクトの記憶があるファンも多いと思うが、勝ったことよりも敗れたことの方が大きなニュースになる。そんな絶対的な存在だった。

 当時の日本競馬は、1981年に招待レースとなるジャパンCを新設し「世界に通じる強い馬づくり」を合言葉に、競馬先進国の仲間入りを目指していた時代だ。

 だからこそ現役最強どころか「日本競馬史上最強」と目されていた無敵ヒーローが、世界を相手にどんなレースを見せてくれるのか――。1985年のシンボリルドルフの海外遠征表明には、日本中の競馬ファンの極めて大きな期待があった。

 しかし、ここで大きなアクシデントが起こる。馬主のシンボリ牧場代表の和田共弘氏と、管理する野平祐二調教師の意見が真っ二つに割れたのだ。

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