GJ > 競馬ニュース > アーモンドアイ「皇帝の呪い」に屈する  > 2ページ目
NEW

JRA安田記念(G1)アーモンドアイ「シンボリルドルフの呪い」に屈する。調教師帯同できず、主戦騎手が異変報告も「レース出走」後に故障引退……無念の「7冠」から35年

 和田オーナーは「春は米国に遠征し、秋には欧州の凱旋門賞に挑戦するプラン」を計画していたが、シンボリルドルフの体調を見た野平調教師は春を休ませることを提言……しかし、こうなると優先されるのは馬主の希望だ。

 結局、野平調教師は遠征の帯同から外され、一般観戦ツアーで現地入りする憂き目に遭った。

 体調を管理する調教師が不在という、異例の状況で海を渡ったシンボリルドルフ。実は直前の追い切りで主戦の岡部幸雄騎手が異変を察知し、レースの回避を申し出たが聞き入れられなかったという。

 その結果、ルドルフは海外初戦となる米サンルイレイH(G1)で6着に惨敗……レース後に左前脚繋靭帯炎を発症したことが発表され、そのまま引退となってしまった。

 中山競馬場で行われた引退式には、G1・7勝を意味する「7番」のゼッケンを着用していたシンボリルドルフ。しかし、様々な意味で未熟だった日本競馬の“事情”に振り回されての故障・引退は、さぞかし無念だったに違いない。

 以後の35年間、ディープインパクトら数々の名馬が「G1・7勝」で足並みを揃えているのは、この時のルドルフの「無念」が“呪い”となっているのでは……との“都市伝説”がある。

「ため息しか出ない……」

 シンボリルドルフの無念から35年、またもG1・8勝の壁に跳ね返されることなったアーモンドアイの国枝調教師はレース後、そう悔しさを露わにした。しかし、彼女の挑戦はこれが最後ではないはずだ。

 今回も「負けてなお強し」の内容だっただけに、前人未到の“皇帝超え”を成し遂げる瞬間を心待ちにしたい。

JRA安田記念(G1)アーモンドアイ「シンボリルドルフの呪い」に屈する。調教師帯同できず、主戦騎手が異変報告も「レース出走」後に故障引退……無念の「7冠」から35年のページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  2. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  6. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  7. JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬