
JRAジャパンC(G1)コントレイルに絶好の試金石!? 凱旋門賞(G1)エネイブル撃破のアノ馬が参戦濃厚も……
先週、パリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1)で2着に入ったインスウープ(仏・牡3、F.グラファール厩舎)が、11月29日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)に参戦する可能性が出て来た。
今年の凱旋門賞は勝てば史上初の3勝目となったエネイブルが6着に敗れ、C.デムーロ騎手の4番人気ソットサスが優勝した。大激戦となったこの世界最高峰のレースでクビ差の2着に食い込んだのが、ドイツダービー馬インスウープだった。
フランス競馬メディア『Equidia』の取材によると、同馬を管理するグラファール調教師はインスウープの今後の予定について、「ジャパンCに参戦して、その後は香港へ」と説明した。同師はイラプトで参戦して2015年6着、16年14着しており、ジャパンC出走の実績があるだけに、インスウープの参戦も期待が出来そうだ。
凱旋門賞2着馬の参戦が現実となれば、すでにジャパンC出走を視野に入れているコントレイルにとって強敵となるだろう。
先月行われた神戸新聞杯(G2)を圧勝した2冠馬の次の目標は25日、京都競馬場で行われる菊花賞(G1)だ。クラシック最終章となる淀の長距離戦で、父ディープインパクトに続く無敗の3冠馬を狙っている。
コントレイル陣営は日本ダービー優勝後、秋は神戸新聞杯から菊花賞を経てジャパンCの出走を視野に入れていることを表明。順調に行けば、菊花賞後の参戦が濃厚だ。将来的に凱旋門賞挑戦への期待が大きいコントレイルとしても絶好の試金石となるかもしれない。
「日本が誇る国際レースにもかかわらず、昨年は史上初の外国馬参戦なしという事態になったジャパンCでした。今年もコロナ禍の厳しい状況から2年連続の外国馬参戦なしという可能性もあるだけに、凱旋門賞2着馬が参戦するようなら大きな朗報ですね。
その一方でやはり議題に上がりそうなのは日本の高速馬場でしょう。今年の凱旋門賞も極悪馬場での開催だったため、馬場適性が大きく問われる可能性が高いでしょう」(競馬記者)
実は15年のジャパンCに出走して8番人気で18着に敗れたイトウはインスウープの全兄にあたる。したがってインスウープは兄に比べてスケールの大きさを感じられるものの、適性に疑問が残る。
日本馬が欧州の馬場に苦しむのと同様、欧州の馬が日本の馬場に苦しむ例はこれまでも多数見られてきた。
仮にコントレイルとインスウープの対決が実現し、コントレイルが優勝するようなことがあったとしても、イコール凱旋門賞で勝ち負け可能かとなると、それはまた別の話となるかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは
関連記事
JRAサートゥルナーリアあえてのジャパンC(G1)に苦しい立場が見え隠れ!? 決断を左右したのはあの馬の存在か
JRA「回避」オールカマー(G2)フィエールマン「大目標ジャパンカップ」が危険のサイン!? 今秋のローテが昨夏の悪夢を呼び起こすか……
JRA武豊に嬉しい悩み!? 4歳牡馬「最後の希望」ワールドプレミアが待望の復帰! 秋の古馬G1でアノ馬を天秤にかけることに……
JRAジャパンC(G1)女王エネイブル脅かす「世界No.1ホース」が参戦示唆!? 「選択肢の1つ」凱旋門賞(G1)と並んで有力候補に
JRAジャパンC(G1)「第12レース開催」で想起される“オートゼウス事件”!? ディープインパクト無敗2冠達成の裏で発生した “大量誤購入”の結末は……