JRA【京王杯2歳S(G2)展望】話題の「怪物」リフレイムVS「超良血」レガトゥス! ライバルは重賞2着実績があるブルーシンフォニーとモントライゼか
7日(土)の東京メインは京王杯2歳S(G2)が行われる。デビューから規格外の競馬で2連勝中のアノ牝馬が出走を予定している。
その馬の名前はリフレイム(牝2歳、美浦・黒岩陽一厩舎)。父は米三冠馬のアメリカンファラオだ。
デビューは7月の新潟芝マイル戦だった。道中で早々と先頭に立ったリフレイムは、そのまま最後の直線を迎えたが、そこから外ラチへ大斜行……鞍上の木幡巧也騎手が必死に立て直そうとするも、結局外ラチ一杯まで逸走し、そのままゴールした。かなりの距離ロスがあったにもかかわらず、力で他馬をねじ伏せた「大暴走劇」は数分後にTwitterのトレンドで1位になるなど、大きな話題を振りまいた。
その後、“真っすぐ走らせるため”、立て直しに3か月近くの期間を費やし、先月25日の1勝クラスに出走。陣営いわく「6~7分の出来」だったにもかかわらず、今度は最後方から余力を残したまま、後続に5馬身差をつけ豪快に差し切った。その勝ちっぷりから、すでにその力は“怪物級”といっていいだろう。2戦目で「真っすぐ走ったこと」は大きな収穫だったことに間違いないが、デビュー戦で見せた悪癖がまたいつ顔を出すかわからない。
ひと叩きされ、中1週での重賞挑戦。そして相手も強化され、リフレイムの真価が問われそうだ。
新潟2歳S(G3)2着のブルーシンフォニー(牡2歳、美浦・伊藤圭三厩舎)は、ゴドルフィン期待の若駒だ。6月の東京マイル戦を勝ち上がり、8月の新潟2歳Sでは1番人気に支持されたが、ショックアクションに完敗を喫した。
1ハロンの距離短縮がいい方向に出れば、リフレイムと好勝負を演じられるだけの力は持っている。2歳馬の活躍が目立つ伊藤圭三厩舎に2003年(スマートボーイ、マーチS)以来の重賞勝利をもたらすことはできるだろうか。
C.ルメール騎手が騎乗を予定しているモントライゼ(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、これがデビューから4戦目。過去3戦は全て1200mを使われ「1-2-0-0」。初の距離延長、そして初の左回りで、2勝目を狙う。
前走の小倉2歳S(G3)は単勝オッズ1.8倍の1番人気に支持されたが、メイケイエールの急襲に屈し、2着に終わった。ある程度、時計が掛かる馬場なら上位争いが可能だろう。
サンデーレーシング期待のレガトゥス(牡2歳、美浦・木村哲也)は、前走から1ハロンの距離短縮で出走を予定している。母は短距離路線で活躍したアドマイヤセプター、祖母アドマイヤグルーヴ、3代母はエアグルーヴという超良血だ。
6月の新馬戦は不良馬場で力を発揮できず、6着に敗れた。しかし、良馬場の2戦目では変わり身を見せて勝ち上がり、重賞に挑戦する。前走の馬体重は562kgという雄大な馬体の持ち主。2か月ぶりとなるが、しっかり仕上っていれば、あっさり重賞を勝ってもおかしくないだろう。
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