パチンコ「魅惑のRUSH」は“引き戻し”も十分!?　「物理抽選」の楽しさが際立つ“穴場”台を発見!!

文＝大森町男

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　ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、社会現象を巻き起こした人気アニメ「おそ松さん」がライトミドル戦線で大暴れ!?　役物抽選に遊タイムとおもしろ要素満載で迫りくる『Pおそ松さんの頑張れ!ゴールデンロード625VER.』（以下おそ松GR）だ。

　たしかに、初期の勢いを失いつつある同アニメだが、もう少し評判になってもいいと感じる機種である。知りたいことは何でも見つかるインターネット上においても、本機の評判をなかなか確認することができない。

　非常に面白そうなゲーム性であるし、スペックだってなかなかバランスの取れた良性能となっている。演出もパロティ多めのギャグアニメなので、原作を知らなくても充分に楽しめるはずである。

　なぜか埋もれた秀作マシン。今回はその全貌に迫りたい。

　まず、スペック。大当り確率が1/219.18となるV確ループタイプ。特徴的なのはその「V」の獲得方法。初当りの99.5％で「代表チャレンジ」と呼ばれる役物抽選演出に移行し、純粋な物理抽選が展開。

　ここで玉がV入賞すれば見事確変獲得となり、次回大当りまで継続する「ゴールデンロード」に突入する。一方、V抽選に漏れると100回転の時短「特訓」へ移行するが、ライトミドルタイプなので引き戻しにも充分期待できる。

　確変「ゴールデンロード」の継続率は70％で、通常大当りを引くとモードが終了してしまうが、ここで再び役物抽選機会が訪れる。『鳳凰インフィニティ』のメソッドを採用しているのである。

　この「確変獲得チャレンジ」に成功（役物でのV入賞）すれば確変に復帰するが、失敗すると時短20回で電サポモードが終了する。ただ、時短中にメダルを獲得（確変大当り）しても、ゴールデンロードにもちろん復帰できる。一方で、時短中に通常大当りを引いた場合はどうなるかといえば、もう一度「確変獲得チャレンジ」での役物V入賞に挑むこととなる。

　ちなみに、時短中の「確変獲得チャレンジ」失敗からは時短回数100回転が濃厚となっているので、引き損の感覚はだいぶ薄れるような配慮がなされている。

　注目の役物仕様だが、『P犬夜叉 JUDGEMENT∞』で取り入れられたピンボール型の役物を改良。『犬夜叉』ではアウトされるまで何度でも挑戦できる構造となっていたが、本機では滞留時間に制限が設けている。

　制限秒数はデフォルトの15秒に加え、30秒や45秒のロングパターンも存在する模様。当然長いほどV入賞率が高くなる。最長の45秒ともなると、入賞期待度は最高潮である。

　このように通常確率からの確変突入には役物抽選を経由しなくてはならないが、ひとつだけ抜け道が存在する。遊タイムである。通常確率状態で625（6つ子）回転消化すると800回転の時短モードに突入するが、ここで確変大当りを引き当てれば「ゴールデンロード」に直行である。

　遊タイム中の大当り期待度は約97.4％。ほぼほぼ大当りすると考えて差し支えない割合となっている。あとは70％の確変を引けるかどうか。それでも7割あれば勝算は充分だろう。

　役物による引き戻しを加味すれば、連チャン率は約80％で、右打ち中の半分以上が最大ラウンド（約1350発）出玉。ライトミドルの確率帯で遊びやすく、初当り確変の抽選から漏れても引き戻ししやすい。そして、遊タイムも搭載されていると、かなり魅力的ではないだろうか。ぜひ一度は打ってほしい機種である。

（文＝大森町男）