甘デジ「RUSH継続率90％」の変則スペック！…この機種まさにデンジャー!?

　藤商事の人気シリーズ『地獄少女』のスピンオフスペック『CR地獄少女 弐 きくりの地獄祭り』は、『ぱちんこCRスーパーロボット大戦OG』や『CRおしおきくのいち忍法帖』に代表される、当りは軽いが出玉は遠いタイプの変則スペックとなっている。

　本機においてまとまった出玉を獲得するには、確変中を電サポで支えてくれる「お祭りRUSH」に突入させる必要があるが、初当りの大部分で、最大16回転しか電サポが付与されず、そのうちの20％は電サポなし。RUSH直撃はわずか1％の振り分けとなっている。

　こういった電サポの有無によって出玉や連チャンが左右されるタイプのスペックは、通常時と確変中の確率差がほとんどない、実質時短機的なものが多いが、本機は通常確率1/69.942、高確率1/37.969と明確なギャップが存在する。

　しかも確変突入率が100％となっているので、一度打ち始めたらRUSH突入まで止められない無限地獄の性悪マシンかといえばそうではなく、確変システムは転落抽選を採用していて、当ったからといって必ずしも高確状態が続くとは限らないのである。

「いや、よりタチ悪いやないかい」との向きもあろうが、転落確率の設定が1/105と通常の甘デジより当たらない確率でもあるし、「RUSH入るまでは忍耐」のゲーム性を承知した上でじっくり腰を据えて打つ分には、潜確中当りやすいこちらのほうが捗るのではないだろうか。

　また、RUSH突入のチャレンジゾーンとなる「きくりお祭りスロット」で、電サポ8回転なら約19.2％、16回転なら約34.8％の大当り期待度となっているので、それほど無理ゲー感を覚える数値ではない。

　ただ、注意してほしいのは、潜確になったほうがより電サポを受けにくくなる点である。初回当り時は20％の電サポ0回が潜確中には50％と拡大されるのである。つまり、通常時状態のほうが「きくりお祭りスロット」に移行する割合が高くなるのだが、ここに立ち回りのヒントが隠されている。

　つまり、朝イチリセット後や必ず通常状態となるRUSH抜け後に打てば有利になるのである。データ表示器で電サポ当りかどうかがわかるのであれば、電サポ当り後の台を打てばよい。まあ、現実的には難しいので、自分の目でRUSH終了後であると確認できる状況にあれば打つほうが確実であろう。

　そもそも90％継続のRUSHに入れるまで踏ん張るマンと気合の入ったファンが挑む難台である。

　そんな小賢しい立ち回りを無視して、得るか失うかの勝負であったり、とにかく根性でRUSHに入れるみたいな熱血パチンカーといった打ち手を選ぶ台なので、打ち際は気合をいれて臨もう。

（文＝大森町男）

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