JRA藤田菜七子「うまく乗れませんでした……」も衝撃の末脚で殿一気! 父ドゥラメンテを彷彿「狂気の怪物」で見えた悲願のG1制覇
中山競馬場に衝撃が走った――。
9日、中山競馬場で行われた5Rの新馬戦は、2番人気のレッジャードロ(牝3歳、美浦・戸田博文厩舎)が優勝。殿一気の末脚にファンもどよめいた。
鞍上は藤田菜七子騎手で、同馬を管理する戸田博文調教師とともに、2021年の初勝利を飾った。
レースは16頭立ての芝1600m戦。最内の1番人気、ベルピエースが積極的にハナを奪ったのに対し、レッジャードロはスタートで顔を上げる形となり最後方からの競馬となった。
レースは淡々と進み、3~4コーナーにかけて外から進出を開始したレッジャードロ。4コーナーでは、逸走するかの勢いで一気に大外へ持ち出した。
直線に入ってもその勢いは衰えず、内にモタれながらも全馬を抜き去り1着でゴール。逃げて2着に粘ったベルピエースとは半馬身差の決着だったが、着差以上のインパクトを与えるレースだった。
勝ち時計は1.35.6で、レッジャードロの上がり3ハロンは33.9秒。上がり2位のインディペンデントが35.3秒だったことを考えれば、破格の数字だったといえるだろう。
また、5日に同コースで行われた3歳のジュニアC(L)の走破タイムが1.36.0。勝ち馬ヴェイルネビュラの上がり3ハロンが34.9秒で、タイム面ではリステッド競走を大きく上回ったことになる。
レース後、鞍上の藤田騎手は「本当にいい脚で伸びてくれました。抜けて物見をしていたくらいで、まだ余裕がありました」とコメント。あの勝ちっぷりで、まだ余裕があるというのだから、末恐ろしい馬が出てきた印象だ。
「とんでもない末脚でした。スタートで出遅れたときは『終わった……』と思いましたが、4コーナーからの手応えが他馬とは違いました。藤田騎手が『ゲート入りを嫌がったり、直線では内にモタれたりと課題はあります』と話した通り、気性面に多少問題はありそうですが、それこそ父のドゥラメンテを彷彿とさせますね。
ドゥラメンテ産駒にはホープフルS(G1)で4着と健闘したタイトルホルダーなどの期待馬も多くいますが、ついに『狂気の怪物』が現れたかもしれません。まだ新馬戦を勝ったばかりですが、レッジャードロにはそれぐらいの可能性を感じさせられますね」(競馬記者)
「うまく乗れませんでしたが、今日は能力の高さで勝たせてもらいました」
最後に、そう振り返った藤田騎手。今後も継続騎乗が叶うようなら、悲願の「G1制覇」にも手が届くかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA武豊「素質はありそう」期待の良血馬がデビュー戦完勝! 奥村調教師「思ったより切れた」セレクトセール1億1500万円落札の大器がクラシックへ名乗り
「中内田充正×藤岡佑介」アンドラステ半弟がデビュー戦で上がり最速の「33.7秒」! クラシックへ向け低評価を覆す快勝
JRA武豊×エリザベスタワー「異次元の33.6秒」で圧巻デビュー!「とても乗り味がいい」独オークス馬の仔がノーステッキで完勝
JR武豊「強かったね」ヤマニンルリュール出遅れてもレコード更新の大楽勝! 来年の牝馬クラシックパートナー候補誕生か
JRA C.ルメール「絶賛」ジャングルキングが3馬身差圧勝デビュー! 馬主YouTuber「G3は獲れるかな」良血ドゥラメンテ産駒が躍動