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JRA「12冠ベビー」クイーンC(G3)で3連勝も「敵は身内にあり」!? 国枝栄厩舎・アカイトリノムスメに立ちはだかる「白い巨塔」

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 13日、東京競馬場で行われたクイーンC(G3)は、2番人気のアカイトリノムスメ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。オーナーの金子真人氏は、昨年のミヤマザクラに続き、2年連続のクイーンC勝利となった。

 レースは16頭立ての芝1600m戦。多少バラついたスタートから、エイシンヒテンが積極的にハナを奪う。

 戸崎圭太騎手が、レース後「無理せずいいポジションを取れた」と振り返ったアカイトリノムスメを始め、人気どころではリフレイム、1番人気のククナも好位から中団を追走。アールドヴィーヴルも、これを外から追い上げる形で4コーナーへ向かった。

 最後の直線では先頭で粘るエイシンヒテンに、外から襲い掛かるアカイトリノムスメ。その後方からアールドヴィーヴル、ククナも差を詰めにかかる。

 残り100mぐらいでエイシンヒテンが失速すると、アカイトリノムスメが先頭。外から猛然とアールドヴィーヴルも追い上げたが、それを凌ぎ切ったアカイトリノムスメが3連勝で重賞制覇を飾った。

 戸崎騎手は、レース後「今日もいい内容で強い勝ち方ができたので嬉しいです。追い切りにも乗りましたが、成長を感じましたし、順調にきているなと思っていました。直線でもいい手応えでしたし、しっかりと反応もしてくれました」とコメント。「今は本当に成長しているので今後が楽しみです」と次へ向けての期待を口にした。

 戸崎騎手が「デビューの時はまだまだという感じだった」と話したようにデビュー戦では7着に敗れたが、その後は未勝利戦から3連勝。父がG1・7勝のディープインパクト、母がG1・5勝のアパパネと、まさに金子オーナーの結晶といえる存在で、合計12冠ベビーは父、母が三冠を成し遂げたクラシック戦線でも大いに期待される。

 しかし、そこに立ちはだかるのが「白い巨塔」ならぬ、白毛馬のソダシだ。

 昨年4戦4勝で阪神JF(G1)を制したソダシも金子オーナーの所有馬であり、今月10日に帰厩。すでに桜花賞(G1)への直行が明言されている。「敵は身内にあり」ではないが、アカイトリノムスメにとっては最大のライバルとなるかもしれない。

「クイーンCをアカイトリノムスメが勝ったことで、金子オーナーは有力馬の桜花賞2頭出しとなる可能性が高そうですね。オーナーから見れば2頭出しでも、アカイトリノムスメの陣営からしてみれば強力なライバルでしょう。

ただ、その後の路線を考えると、ソダシはクロフネ産駒ですからオークスに向かわずNHKマイルを選択することも考えられます。アカイトリノムスメはディープインパクト産駒で距離が伸びても対応できそうですし、牝馬三冠の主役はこちらかもしれませんよ」(競馬記者)

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