
JRA世界的名手から「武豊の次に上手い」と評された名手が「今年0勝」の大苦戦……福島牝馬S(G3)「直線の不利が全て」痛恨5着で若武者・団野大成に戒告
ベテランの秋山真一郎騎手の苦戦が続いている。
24日、新潟競馬場で行われた福島牝馬S(G3)は、7番人気のディアンドル(牝5歳、栗東・奥村豊厩舎)が勝利。1番人気ドナアトラエンテの猛追をハナ差だけ振り切って、優先出走権を得たヴィクトリアマイルへ、大きく名乗りを挙げた。
「道中はリラックスして走れていましたし、『この手応えなら』と思いました。(自身の)重賞2勝目は嬉しいです。逃げる形でも、しっかりと走り切ってくれて結果を出してくれました」
鞍上の団野大成騎手は、初制覇となった1月の日経新春杯(G2)に続く、嬉しい重賞2勝目。昨年62勝を挙げるなど成長著しい若武者が、今年は大レースでも存在感を発揮している。
一方、今年41歳のシーズンを迎えている秋山真騎手は、未だ今年未勝利と苦難の時が続いている。
6番人気のムジカと共に挑んだ福島牝馬Sでは1枠2番の好枠を活かし、最後の直線でインから逃げ粘るディアンドルら先頭集団に並びかけた。手応え十分に思われたが、突き抜ける寸前に隣を走っていたフィリアプーラに進路を塞がれる格好となり、あえなく失速……最後は勝ち馬と0.1秒差の5着に敗れた。
「ムジカにとっては惜しいレースでした。一瞬、秋山真騎手の今年初勝利が重賞で出るかと期待したんですが、直線での不利が痛恨でしたね。
直接ムジカの進路を塞いでしまったのはフィリアプーラでしたが、本馬はディアンドルに寄られて内へ押し込まれた格好。勝った団野騎手にとっても後味の悪いレースになってしまいました。
もう少し早くしっかり進路を確保していれば、ムジカにも勝ち負けの芽があったと思いますが、秋山真騎手が前走『使える脚があまり長くない』と話していた通り、この馬は一瞬の瞬発力が生命線。馬の特徴を重視して、早めに動けなかった秋山真騎手にとっても難しいレースになってしまいました」(競馬記者)
なおレース後、ディアンドルの団野騎手には「最後の直線コースで内側に斜行した」としてJRAから戒告が下っている。
この結果に納得いかないのは、ムジカを応援していたファンも同様だったようだ。
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