JRA 新馬圧勝コマンドラインと三冠馬コントレイルとの共通点に「5億円ホース」も該当!? POGでも注目「4/7367」選ばれし2歳ディープインパクト産駒も紹介
今期の2歳戦初日となった5日、東京競馬場にて行われた芝1600mの新馬戦。POG(ペーパーオーナーゲーム)などでも大きな注目を集めたコマンドライン(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)が、単勝1.1倍の圧倒的支持に応えデビュー戦を圧勝した。
レースは、少頭数の11頭立て。好スタートを切ったコマンドラインは、抑えて先行馬群の中を追走する。
最後の直線に入り外に持ち出すと、残り400mから追撃開始。鞍上C.ルメール騎手のムチに応え一気に加速すると、逃げ粘るコンクパールに3馬身差をつけて快勝した。
騎乗したルメール騎手が「跳びの大きな馬で、今日はちょっと反応が遅かったですし、まだ呼吸も大きかった。でも最後はよく伸びてくれましたし、楽勝でしたね。レース後も全然疲れていませんし、今後へ向けていい勉強ができました」と話したように、あくまでここは通過点。
「これからだと思いますし、距離が延びて2000mになっても問題ないでしょう」との言葉からは、すでに年末のG1に照準を合わせているのかもしれない。
『東京スポーツ』によるデビュー前の取材では、ルメール騎手が「(来年の)ダービーも(騎乗の)予約をしておきます」と話していたが、強ち冗談とも言い切れない新馬戦の勝ちっぷりだった。
そんなコマンドラインだが、血統的に見ても日本ダービー(G1)制覇の可能性は十分。コマンドラインの全兄・アルジャンナは、一昨年の東京スポーツ杯2歳S(G3)でコントレイルの2着。昨年の日本ダービー(G1)はコントレイルが無敗で制したが、共通する血を持ち合わせている。
コマンドラインの母父は、ティズナウ産駒のティズワンダフル。コントレイルも母母父がティズナウ(2000年の米年度代表馬)であり、母系に同じ血が入っているのだ。ともにディープインパクト産駒であることも、コマンドラインと共通している。
ディープインパクトのニックスと言えばストームキャットが有名ではあるが、ティズナウの系統(インリアリティ系)もストームキャットと同じように「仕上がりの早さ」が売りの米国血統だ。
「日本でも、カルストンライトオやサニングデールを出したインリアリティ系ですから、やはりスピードとパワーがありますよね。コントレイルもティズナウの血が入っているように、日本のクラシックを狙うならディープインパクトには合いそうです。インリアリティ系は遡ればゴドルフィンアラビアンに行き着く貴重な血統。それだけでも注目に値します」(競馬記者)
サラブレッドの父系祖先を可能な限り遡った場合、辿り着くのはダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアンの3頭。これらの種牡馬を「三大始祖」というが、ダーレーアラビアンが90%以上もの占有率を誇る大父系に発展しており、日本で有名なサンデーサイレンスもダーレーアラビアンの系統に属する。
つまり、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアンはマイナーな系統であり、頭数も多くはないのだ。
そこで最後に、母父にティズナウ系の血を持った2歳のディープインパクト産駒を紹介したいと思う。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
- コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
- 【フローラS】昨年激走のゴールデンハインド、桜花賞激走のライトバック。その道のプロが狙う牝馬の穴馬、今年狙うのは誰もが驚く意外な格下馬
- 今年のNHKマイルCに「豪華メンバー」集結?エルコンドルパサー、キングカメハメハ級は不在も…例年以上にハイレベルの激戦か
- 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
- 今年の皐月賞は本当に「ハイレベル」だったのか!? 最下位でもイクイノックス超えの違和感…超速馬場の「カラクリ」を見抜け
- JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活
- あっさり日本ダービー制覇なら“ナリタブライアン級”の評価も?皐月賞馬ジャスティンミラノに立ちはだかる「2つの壁」とは
- 【マイラーズC】2連敗中の川田将雅騎手×セリフォスのコンビ継続に疑問の声?「やっぱりレーンじゃなきゃ」「なぜ藤岡佑介を乗せない?」。一方、逆転を狙うノーマークの穴馬が急浮上!
- 「永遠のライバル」逆転も時間の問題?キズナ産駒が待望のクラシック初制覇、ジャスティンミラノ皐月賞優勝に大きな意味
関連記事
ディープインパクト「雪辱の凱旋門賞」制覇に王手! 薬物失格から15年……「16馬身差圧勝」スノーフォールがブックメーカー1番人気に
JRA 池添謙一騎手があの「人気競馬漫画」とコラボ!? 安田記念(G1)丸2年「勝ち星無し」真っ黒な馬体のダノンプレミアムと起こす「黒い奇跡」
JRA鳴尾記念(G3)土曜重賞「複勝率81.8%」川田将雅「◎」で、ブラストワンピース&サンレイポケットは自信の消し!【八木遊のフォーメーション馬券予想】
横山典弘“父兄参観ポツン”に「もう乗らないで」M.デムーロ「指示無視」最下位大敗……日本ダービー(G1)シャフリヤール優勝で武豊「秘密兵器」が評価急上昇!【週末GJ人気記事総まとめ】
ディープインパクト、ゴールドシップ、タイキシャトルが「まさか」の敗戦……。安田記念(G1)グランアレグリア“1本かぶり”のブレークポイントは?