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JRA珍名「シゲルシリーズ」今年の2歳馬はマグロ、タヌキ、アリババなど“不揃い”?来年の2歳馬は更なる“珍名化”の可能性も!?

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シゲルピンクルビー 撮影:Ruriko.I

 JRAでは今週から夏の北海道シリーズが始まる。開幕週の13日(日)に札幌競馬場で行われるのは電撃の6ハロン戦、函館SS(G3)だ。有力視される1頭が50kgの軽量が魅力のシゲルピンクルビー(牝3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)である。

 3月のフィリーズレビュー(G2)を8番人気で制したシゲルピンクルビー。桜花賞(G1)は16着に敗れたが、やはり距離が長かった。今回は2ハロンの距離短縮で勝機をうかがう。

 シゲルピンクルビーを所有するのは森中蕃氏。馬主歴約50年という“大御所”で、自身の名前である「シゲル」の冠名で知られる。未出走馬や地方馬も含め、これまで1000頭近くを所有してきたが、JRAの重賞勝利は8勝のみ。うち4勝が障害レース、3勝がかつて存在したアラブ限定重賞なので、サラブレッド系の平地重賞制覇はシゲルピンクルビーで制したフィリーズレビューが初めてだった。

「森中オーナーはリーズナブルな価格の馬を数多く所有することで知られています。セリで購入するのは1000万円から高くても2000万円台のイメージです。ただし、今年の2歳馬はセレクトセールで3頭を購入。いずれも4000万円前後という“高額”で、うち2頭はノーザンファームの生産馬でした。

シゲルピンク姉妹の活躍もあって、いままで以上にビッグタイトルへの意欲がわいているのかもしれませんね。ただ、そのユニークな馬名は今年の2歳馬も変わらないままです(笑)」(競馬誌ライター)

 基本的には冠名の「シゲル」を頭につけて、25年ほど前からは、年ごとにテーマを決めている。たとえば、2010年生まれは星座シリーズ、14年生まれは動物シリーズ、18年生まれは役職シリーズといった具合だ。

 しかし、2019年に生まれた今年の2歳馬はあまり統一感がない。シゲルタヌキ、シゲルスカンクといった動物シリーズや、シゲルマグロ、シゲルブリといった魚シリーズはどちらもかつての復刻版。他には、シゲルアリババやシゲルデビルなど不揃い感は否めない。

 今年の2歳馬の馬名テーマについて、今年4月に森中オーナーを取材した『スポーツ報知』の記事で次のように記されている。

「今年デビューの2歳馬は『楽しいかなと思う名前』(森中オーナー)でイワイザケ、マンカイなど。現3歳の『役職』などの統一テーマは設けておらず、現1歳も現段階では設定しない予定」(4月7日掲載、スポーツ報知から抜粋)

 つまり、今年の2歳馬は特定のテーマにはとらわれず、“楽しい”名前を付けているようだ。さらに同記事では思わぬ企画も発表されていた。

「来年、2022年にデビューするシゲル軍団の現1歳馬の馬名を募集します。(中略) 4月26日(月)までに到着したものを森中オーナーに届けます」(同)

 残念ながら応募期限は過ぎてしまったが、ファンが1年後に走るシゲル馬の名付け親になる可能性があるという。シゲル馬だけに様々な“珍名”候補のアイデアも集まっていることだろう。「採用された馬名に関しては、今年末に報知新聞社のHPで発表する予定です」ということなので、その時を楽しみに待ちたい。(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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