![GJ](/wp-content/themes/g-journal/pc/img/entry/icon-gj.png)
JRA「桜花賞(G1)を目指したい」5馬身差の圧勝は兄以上のスケール感! 大器晩成ヒシイグアスの妹が“早くも”ド派手デビュー
8日、中山競馬場で行われた6Rの新馬戦は、2番人気のリヴォリ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が5馬身差の圧勝。昨年12月の香港C(G1)を2着したヒシイグアスの妹が、ド派手なデビューを飾った。
「できれば桜花賞(G1)を目指していきたい」
昨年、シャフリヤールで自身2度目の日本ダービー(G1)制覇を成し遂げた藤原調教師から、早くも“クラシック宣言”が飛び出すのも当然か。それくらい、この日のリヴォリの走りは衝撃的だった。
16頭立ての芝1600mのレース。好スタートを決めたリヴォリは2枠3番の好枠を活かし、迷わず先頭集団へ。外からハナを主張したエイシンドゥルガーを前に行かせる2番手を確保した。1000m通過が59.7秒という新馬戦としては締まった流れを楽に追走すると、3、4コーナーでは前で飛ばしていたエイシンドゥルガーを射程圏に。
![JRA「桜花賞(G1)を目指したい」5馬身差の圧勝は兄以上のスケール感! 大器晩成ヒシイグアスの妹が早くもド派手デビューの画像2](/wp-content/uploads/2019/07/19satsuki_padokku_ishibashi01.jpg)
石橋脩騎手の「直線は反応させたら勢いが違った」という言葉通り、最後の直線入り口でゴーサインが送られると、そこからの走りはまさに圧巻。スッと後続を突き放し、セーフティリードを確保すると、最後は2着フィニッシュムーヴに5馬身差をつけて悠々ゴールした。
「このメンバーでは完全に一枚上の走りでしたね。最後は後続がちぎれたので、全体時計は目立ったものではありませんが、ペースが流れた分、ほぼ力通りの結果になったと思います。
お兄さんのヒシイグアスはハーツクライの産駒なので距離をこなしますが、ダイワメジャー産駒の妹はマイルが合いそうなスピードタイプ。藤原調教師が掲げた桜花賞はもちろん、オークス(G1)よりもNHKマイルC(G1)というタイプかもしれません」(競馬記者)
記者曰くリヴォリの大きな武器は、その「成長力」にありそうだという。
実際に、兄のヒシイグアスもスプリングS(G2)5着などクラシックの壁に跳ね返された馬だが、自己条件を地道に勝ち上がってくると5歳になって、その才能が開花。中山金杯(G3)、中山記念(G2)を連勝すると香港Cでも2着し、6歳を迎える今年は飛躍が大きく期待される1頭に名を連ねている。
「レース後、石橋騎手が『ゲートからの速いペースでは体がはまるところがありませんでした。それでも前に馬が行ってくれると体がまとまって、良い形で走れました』と課題を挙げていた通り、まだまだ幼いところが残っていますが、そんな中であれだけの走りができるのは素質の表れ。来春の桜花賞はもちろんですが、古馬になってからも楽しみな存在だと思います」(同)
レース後、藤原調教師が「まだ成長段階だったけど、その中で勝ち切れたのはよかった」と言えば、石橋騎手も「これからいろいろ成長の余地があるし、楽しみ」と今後の成長の余地を強調されたリヴォリ。
スケール感たっぷりの妹は、クラシック出走が叶わなかった兄の無念を晴らせるか。まずは春のクラシック開幕戦で、その名を見たい1頭だ。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
PICK UP
Ranking
5:30更新【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
- 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
- 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
- キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
- C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
- 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
- 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
関連記事
JRA 武豊&ジュタロウに「超強力」ライバル現る!? 馬なりで後続に大差のぶっちぎり「カフェファラオ級」可能性秘める素質馬が衝撃のV!
JRA「私の技術不足」謙虚過ぎるコメントでファン急増!? 来年ブレイク必至の若手有望株がトランセンド近親で技ありV!
JRA横山武史またしても「油断」が命取り? 5頭が横一線のタイム差なし、世界のC.デムーロが「格の違い」を見せつけるV
JRA 武豊&C.デムーロ人気馬を撃破!近親にマイルG1を「連覇」した現役種牡馬、勝率40%超えの「相性抜群コンビ」がメイクデビュー逃走V!
JRA 横山武史「油断騎乗」で騎乗停止…有馬記念(G1)もあやわの大ピンチ!? 単勝1.7倍「エフフォーリア弟」で出陣もまさかの結末