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JRA【ダイヤモンドS(G3)予想】連対率80%の1番人気がカギ!? エフフォーリア世代の有力馬をバッサリで、人気の盲点となっている実力馬狙い

JRA【ダイヤモンドS(G3)予想】連対率80%の1番人気がカギ!? エフフォーリア世代の有力馬をバッサリで、人気の盲点となっている実力馬狙いの画像1

 今回は数あるJRA重賞のうち、2番目に長いマラソンレースとなるダイヤモンドS(G3)を予想していく。

 先週の共同通信杯(G3)は予想通り1着が「◎」だったのは良かったが、2着は切ったジオグリフ、3着はノーマークと残念な結果だった。ダノンスコーピオンは予想通り飛んだのだが、ジオグリフは事前のノド鳴り情報に踊らされた感もある。また、当日の天候が悪かったのもノド鳴りには良い方に転んだのかもしれない。

 さて、予想に戻ろう。

いつものように過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていく。
万葉S(OP) 6頭
ステイヤーズS 5頭
AJCC、日経新春杯 各3頭
有馬記念、白富士S(L、OP)、早春S(3勝クラス) 各2頭
中日新聞杯、オープン特別 各1頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
条件特別(2勝クラス) 1頭
海外遠征 2頭
となっている。菊花賞(G1)と同コースで開催される万葉Sや日本一のマラソンレース・ステイヤーズS(G2)の出走組が多い。3000m超のレースは数えるほどしかないので、そこを経由してこのレースに臨むのは自然と言える。G3戦だけに前走条件戦も意外に多いのは注意したい。

続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 6-2-0-2
2番人気 0-2-4-4
3番人気 0-1-2-7
4~6番人気 1-4-2-23
7~9番人気 1-1-2-26
10番人気以下 2-0-0-54
と1番人気が圧倒的な成績を収めている。勝率6割、連対率・複勝率8割と、うかつに外しては買えない成績だ。近5年で見ても1番人気が飛んだのは一昨年のみと信頼できる。2番人気以下はさほど差はないのだが、率で見ると2番人気と4~6番人気が健闘している。あと注意すべきは10番人気以下。一昨年1番人気が飛んだ代わりに来たのが最低の16番人気。10年前も16頭立て15番人気が勝っているので、人気薄でも吟味する必要がある。

 これを踏まえて「◎」は10番レクセランスを推す。

 前走は万葉S。好位追走から直線よく伸びてきたものの、さらに後ろにいたマカオンドールに交わされ、アタマ差の2着となった。

 20年のクラシックに皆勤できる程度に実力のある馬ではあるが、20年春のすみれS(L)を最後に勝ち星から遠ざかっている。菊花賞ではいいところなく惨敗しているが、陣営は本馬の長距離適性を見抜いたか、昨年は長距離戦を中心に使われてきた。

 実際、2200mだった日経新春杯(G2)や2000mのオープンではいいところがなかったものの、2600mのオープンで3着、2500mのアルゼンチン共和国杯(G2)では4着と健闘している。

 前走は菊花賞以来の3000m戦だったわけだが、そこでアタマ差に粘る2着と好走したのは本格化の兆しと言えよう。G2戦で掲示板を確保できる力があれば、メンバーが手薄なここなら勝ち負けまであってもおかしくはない。

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メロディーレーン

 続く「○」はアイドルホースで人気の一角を担うであろう12番メロディーレーンとする。

 前走は有馬記念(G1)。後方待機策を採ったものの、4コーナーで早くも後退し始め、ブービーで入線している。

 3走前に宝塚記念(G1)にも出走しているが、ここでも13頭立て11着と大敗。どちらもファン投票によって出走が叶った側面があり、いわば「出ることに意味がある」レベルで出走したものだ。

 2走前の古都S(3勝クラス)を勝利してオープン入りを果たしたが、これが3000mの長距離戦。有馬記念の結果は度外視して、むしろこの1戦を重く見るべきと考えている。また、3000m超のレースを5戦しているが、前走の勝利のほか、菊花賞と阪神大賞典(G2)で5着するなど相応の結果を残している。

 知っての通り、350kg台と非常に小柄な牝馬だけに斤量も影響はあるはず。その点、今回はハンデ戦ということもあり52kgとかなり恵まれた。この斤量なら、長距離戦で有利に働く可能性は高い。適性の高いマラソンレースかつ、メンバーにも恵まれた感のある今回はチャンスがあると見た。

「▲」は穴っぽいところで8番アンティシペイトを挙げる。

 前走はAJCC(G2)。中団やや後方で追走していたが、4コーナーではすでに後方で、そのまま見せ場なく11着に沈んだ。

 前走から6ハロンの距離延長となるわけで、距離適性が問われるところではある。だが、昨年の万葉Sでは4着とそれなりに走っているほか、戦績を見てみると長距離戦に良績が残っており、そもそもは長い方が向いている可能性がある。

 オープン昇級後、アルゼンチン共和国杯と前走でG2戦を2走したのだが、いいところなく負けているのは荷が重過ぎたのだろう。また、前走は明らかな太め残りで出走しているので、叩き2戦目の今回は絞れてくるはず。斤量も手頃で前2走に比べて格下のメンバーが揃ったここは一発を期待できる。

「△」は13番ゴースト、6番トーセンカンビーナ、3番ヴァルコスの3頭を推す。

 ゴーストは前走ステイヤーズS。中団から4コーナーで前目に取り付いたものの、直線で力尽きて5着。

 一昨年の秋にオープン入りしているが、重賞では今ひとつな成績が続いている。だが、去年の万葉Sで5着、札幌日経OP(L)で4着、丹頂S(OP)で3着などオープン戦では善戦してきていた。そこへきての前走の重賞5着ということで、ようやく実が入ってきたという感じを受ける。格が下がる今回は、さらに上昇が見込めるのではないだろうか。

 トーセンカンビーナも前走ステイヤーズSで2番人気と、人気になりながらも直線で届かず4着。

 こちらは一昨年の冬にオープン入りし、その後の阪神大賞典で2着、天皇賞・春(G1)で5着など好走していたが宝塚記念で掲示板を外して以降いいところなし。さらに1年近い休養を経て復帰3走目が前走で、ようやくエンジンがかかってきたという印象だ。

 まともに走ればG3戦で好勝負できる実力の持ち主であることは間違いないので、ある程度間隔を空けて臨む今回は十分期待できそうだ。

 ヴァルコスも前走ステイヤーズS。3番人気を背負い、こちらは後方からの追い込みにかけたが、直線力尽きて8着だった。

 一昨年の菊花賞から約1年の休養を経て、今回が叩き3戦目。まだ良化の途上とも言えそうだが、こちらも3歳時に青葉賞(G2)2着やセントライト記念(G2)5着など重賞で好勝負していただけに、変わり身があればここで一発があっても不思議はない。

 中心視されている7番ヴェローチェオロは敢えての切りとする。

 上述した通り、1番人気の圧倒的な成績がある上に、この馬も菊花賞で5着にクビ差の6着といいところは見せた。この菊花賞を除いて重賞を3走しているが、いずれも掲示板を確保するなど実力は確かとも言える。

 だが、前走勝った条件特別がダイヤモンドSでは好走歴のないレースだったので、やはりそこは重視したい。人気することは間違いないので「それならいっそ切ってしまおう」という感じである。無論、勝ち負けの可能性はあるので「来たらごめんなさい」という感じではあるが。

 同じく人気しそうな9番テーオーロイヤルも切り。

 こちらは昨年秋に3連勝を飾ってオープン入りし、休み明けで臨んでくる。青葉賞で4着など素質に疑いはないのだが、このレースは休み明けでの好走例が1例のみ。しかも、このレースを3勝しているフェイムゲームの海外遠征明け初戦という例外ケースなので、オープン入り初戦、さらに休み明けでは分が悪い。加えて、3000m超のレースが未経験なのもマイナスだ。

 ということで、今回は3番、6番、8番、10番、12番、13番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。

 上位人気馬を押さえているので配当の妙味は薄いが、人気薄のアンティシペイトやヴァルコスあたりが激走すると高配当にも望みが出てくる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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