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JRA 名門3冠トレーナーが待望の連敗「77」でストップ!? 全盛期でも勝てなかった苦手克服で「復活」の兆し

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 5日、中山競馬場で行われたオーシャンS(G3)は荻野極騎手の2番人気ジャンダルム(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。2017年のデイリー杯2歳S(G2)以来の重賞制覇を飾った。

「G1を勝てる」福永祐一、浜中俊も太鼓判!

 15頭立てで争われた芝1200m戦。ゲートが課題だったジャンダルムだが、この日は「理想のスタート」と荻野騎手が振り返るほどの好スタートで先団に取り付く。同じノースヒルズ系列のビアンフェが軽快に飛ばすなか、楽な手応えのまま4コーナーで2番手まで浮上し、直線へ。

 逃げるビアンフェを直線半ばで捉えて先頭に立つと、ゴール板を過ぎるまで脚を伸ばすことを緩めず。ナランフレグら後続の追撃を凌いで、約4年4ヶ月ぶりの重賞制覇を成し遂げた。

重賞初制覇の荻野極騎手

「これまで乗せて下さった関係者、一生懸命走ってくれた馬に感謝して、これからも精進していきたいです」

 ジャンダルムが2度目の重賞勝利だった一方で、荻野騎手はこれが嬉しい初めての重賞制覇。勝利ジョッキーインタビューでは、マスク越しから笑みがこぼれていた。

「立派な初重賞制覇だったと思います。ゲートが課題といわれていた馬で上手くスタートを切らせてあげることができましたし、位置取りや仕掛けも冷静で完璧に近かったでしょう。

前走のシルクロードS(G3)は先頭に立つのが早すぎた結果、後半失速してしまいました。その反省を生かして、道中は前に馬を置くことを意識したそうですね。それが結果的に功を奏したのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 デビュー7年目でやっとの重賞勝利に荻野騎手もホッと一息ついていることだろう。だが、同騎手の他に一安心していると思われるのが、ジャンダルムを管理する池江泰寿師だ。

久々に勝てた池江厩舎だが……

 オルフェーヴルやドリームジャーニーを手掛けた名門で知られる池江厩舎だが、ここ最近は成績が低迷。重賞制覇は2020年12月の中日新聞杯(G3)から遠ざかっており、連敗記録はオーシャンSまでに「77」に伸びていた。

「やっと連敗が止まりましたね。昨年は厩舎運営が軌道に乗り始めた2006年以来のリーディング2桁順位に加えて、16年ぶりの重賞未勝利とまさに不振の1年でした。
今年は現時点でリーディング3位と復調気配が見える一方で、重賞勝ちから見放されていることには変わりなかったです。

やっと待ち望んでいた重賞を勝てましたし、それも1200mの重賞。通算83勝もの重賞勝ちを誇る同厩舎にとって、何故か縁がなかったのがスプリント重賞で、これが初めて勝利になります。
ここから名門・池江泰寿厩舎が復活することに期待したいですね」(同)

 今回のジャンダルムの勝利を元JRA騎手の安藤勝己氏は「メンバー的に千載一遇のチャンスを活かした」と、Twitterで明かしている。運を最大限に活かしたジャンダルムが、今度は名門ステーブルに初の1200mのG1勝ちを贈ることができるか注目だ。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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