JRAヴィクトリアマイル(G1)の法則で「10番人気以下」の激走必至!? ソダシ、デアリングタクト、レイパパレら「大物食い」が期待できる伏兵2頭とは

今春、幾度となく起こるG1戦線での波乱決着を、一体誰が予測できただろうか。
先月の大阪杯(G1)では、絶対的存在と思われたエフフォーリアが単勝1.5倍の断然人気を裏切る9着に敗れ、3連単の配当は50万超えの大波乱となった。
また、高松宮記念(G1)では17番人気のキルロードが、先週のNHKマイルC(G1)では18番人気のカワキタレブリーがいずれも3着に入り、それぞれ3連単で278万馬券や153万馬券が飛び出す驚愕の結末。「こんな穴馬、総流しでないと拾えないよ……」と多くの競馬ファンが頭を抱えたはずだ。
そんな波乱が続く春G1の最中、15日には東京競馬場でヴィクトリアマイル(G1)が行われる。
ヴィクトリアMとエリ女の不思議な関係
今年の出走メンバーを見渡すと、「白毛のアイドル」として知られる昨年の桜花賞馬ソダシや、怪我による長期離脱から1年ぶりに復帰する3冠牝馬デアリングタクト、昨年の大阪杯の勝ち馬で今年も2着に好走したレイパパレなどG1馬5頭を含む、いずれも“主役”級の錚々たるメンバーが顔を揃えた。
さすがに、今週は有力馬たちの実績を鑑みても下位人気との格の違いは明白で、波乱が起こる確率は極めて低そうにも映る。
しかし、ヴィクトリアマイルが2006年に創設されて以降、古馬にとってもう一つの牝馬限定G1競走であるエリザベス女王杯(G1)との関係性を紐解くと、必ずしもそうだとは言い切れない「とある法則」が存在する。
それは「エリザベス女王杯で二桁人気馬が3着以内に入ると、翌年のヴィクトリアマイルでは必ず二桁人気馬が3着以内に激走する」という法則だ。該当した例は下記のとおりである。
■2005年以降エリザベス女王杯での二桁人気好走馬
2009年 クィーンスプマンテ(11番人気、1着)、テイエムプリキュア(12番人気、2着)
2016年 シングウィズジョイ(12番人気、2着)
■翌年のヴィクトリアマイルでの二桁人気好走馬
2010年 ニシノブルームーン(11番人気、3着)
2017年 デンコウアンジュ(11番人気、2着)
2度あることは3度あるではないが、昨年のエリザベス女王杯では10番人気のアカイイトが勝利したため、過去のジンクスを踏まえて今年のヴィクトリアマイルでも二桁人気馬の激走が期待できるというわけだ。
さらに、この法則の立役者となったニシノブルームーンとデンコウアンジュは、共に対象となる「前年のエリザベス女王杯に出走して負けていた」という共通点があった。

今年の出走メンバーのなかで条件を満たしそうな候補は、テルツェット(牝5、美浦・和田正一郎厩舎)とデゼル(牝5、栗東・友道康夫厩舎)の2頭に絞られる。
テルツェットの今年初戦となった前走の中山牝馬S(G3)は、最後の直線で最後方から大外を回し、上がり最速の末脚で勝ち馬クリノプレミアムからコンマ2秒差の5着に迫った内容は決して悪くなかった。
手綱を取った田辺裕信騎手も「小さい馬で(ハンデの)影響があったかもしれません」とトップハンデの56.5キロを背負ったことを敗因にあげており、馬体重が430キロ前後と小さいこの馬にとって、当時より1.5キロの斤量減は間違いなく好材料となりそうだ。
今回はD.レーン騎手に乗り替わるため穴人気する可能性もあるが、東京マイルでの好走歴やマイル重賞勝ちの実績から“大駆け”があっても何ら不思議ではない。

一方のデゼルは、今年に入り重賞2戦で連続3着と復調の兆しが窺える。前走の阪神牝馬S(G2)のレース後には、鞍上の川田将雅騎手が「私が乗せていただいた中で一番バランスが良く、返し馬から走れる状態でした。負けましたが、内容は去年よりも遥かに良い走りができています」と成長具合を高評価していた。
今回は初騎乗となる藤岡康太騎手に乗り替わるため馬券的妙味も十分。こちらもテルツェット同様にマイル重賞勝ちの実績があり、激走があっても決して驚けない。
該当する2頭に関しては、当日の発走までオッズと睨めっこする可能性も考えられるが、最終的にどちらか又はどちらも“二桁人気”となった場合は、馬券の相手候補に押さえてみてはどうだろうか。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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