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JRAヴィクトリアマイル(G1)ソダシ、レイパパレ相手でも「フロック扱い」は大間違い!? 「過小評価」の実力派が狙うG1級の特注馬は見逃し厳禁

JRA若手の「ダークホース」が証明したG1級のポテンシャル! 100万馬券の使者となるか、ヴィクトリアマイル(G1)「フロック扱い厳禁」の特注馬を発見の画像1

 乗れている若手騎手といわれて思い浮かぶ騎手は何人かいる。今年の全国騎手リーディングでいえば、先週の京都新聞杯(G2)で重賞2勝目を挙げた岩田望来や、天皇賞・春(G1)で初G1勝利を手に入れた横山和生騎手などが目につく。

 昨年ブレイクした横山武史は有力馬の揃った今春のG1戦線で、思うように結果を残せていないものの、それでも3位に名を連ねている。他にも坂井瑠星や菅原明良などが、注目の若手騎手といえるだろう。

 だが、彼らが好成績を残していることを重々承知の上で、馬質のビハインドがありながら、期待以上の快進撃を演じている鮫島克駿騎手に注目したい。

 先述した5名を含めたそれぞれの騎乗馬の平均人気は、トップの横山武騎手が3.6番人気で最下位が菅原明騎手と鮫島駿騎手の2人が6.4番人気で並び、平均着順は前者が7.0着に対し後者が6.7着と上回る。

 しかし、両者の決定的な違いは別のところにある。

 単勝回収率70%、平均単勝オッズ39.5倍の菅原明騎手に対し、鮫島駿騎手のそれは124%で47.0倍と凌駕する。単純な馬券的妙味を考慮しても、“美味しい配当”をもたらしてくれる、ファンにとって有難い存在といえるだろう。

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鮫島克駿騎手 撮影:Ruriko.I

 鮫島駿騎手の魅力は、何といってもその親切丁寧なレース後のコメントだ。

 我々ファンにとって、期待した馬の騎手がどういう意図で騎乗をしていたのかなど、非常に興味深い情報だが、コメント拒否をしたり、素っ気ない内容だったり、中にはまるでポエムのような表現も見受けられる。

 その点、鮫島駿騎手の場合は、どういう作戦で騎乗して、何が足りなかったのかなどを、しっかりと言葉にして説明してくれるため、納得できるものが多いのが特徴といえる。

「一日馬場を見ていた感触で、道中はインを通ることを選択しました。直線では上位3頭に迫る脚を使っています。天皇賞・秋(G1)もそうでしたが、強い相手に頑張っていながらその一角を崩せないのは私の技術不足です。馬は良い走りをしています」

 例えばこれは、コントレイルがラストランを勝利で飾った昨年のジャパンC(G1)でのコメントだが、このとき鮫島駿騎手がコンビを組んだのは人気薄のサンレイポケット。10番人気で4着に好走したにもかかわらず、自らの技術不足と言い切った謙虚な姿勢は、ファンの間でも話題となった。

ヴィクトリアマイル(G1)「フロック扱い厳禁」の特注馬を発見

 そんな鮫島駿騎手が、「次のステップへ無事に向かえればと思います」と手応えを掴んでいるのが、今週末のヴィクトリアマイル(G1)で騎乗を予定しているメイショウミモザ(牝5、栗東・池添兼雄厩舎)である。前走の阪神牝馬S(G2)を9番人気で制した穴馬だ。

『netkeiba.com』が公開しているヴィクトリアマイルの単勝予想オッズによると、11日現在で14番人気の超人気薄。馬券圏内に食い込むようなら、かなりの好配当が見込めるに違いない。

 ここまでノーマークとなっている理由に、芝1200mを中心に使われてきたことや、前走が初重賞勝ちだったことがあるだろう。大方の見方でも「フロック扱い」されているといっていい。

 その一方で、好走の可能性も十分にあるのも確かだ。

「まず、阪神牝馬Sの勝利が価値あるものだったというのが1点。4月の阪神で芝1600mの重賞は4つありましたが、良馬場開催の阪神牝馬Sの勝ち時計1分32秒8と、非常に優秀だったんですよ。なので、もう一丁いけないかなと期待しています

これは桜花賞(G1)の1分32秒9や、ダノンスコーピオンが快勝したアーリントンC(G3)の1分32秒7と遜色ない数字でした。同馬がNHKマイルC(G1)を制したことからも、信頼していい気がします」(競馬記者)

 展開や枠に多少の違いはあれども、同じ時期にBコースで開催されているレースなら、誤差は少ないともいえそうだ。

 さらに、大雨の影響で道悪での開催が濃厚とされる今週末の天気も、メイショウミモザにとって大きな援護射撃となる可能性もある。

 母メイショウベルーガということは、2019年の弥生賞(G2)を8番人気で制して、この日のWIN5でキャリーオーバーを演出したメイショウテンゲンが兄。重馬場を鮮やかに突き抜けた走りは見事だった。血統的に妹のメイショウミモザも潜在的に重馬場は苦にしないはず。不安視される距離に関しても、現役時代に京都大賞典(G2)や日経新春杯(G2)を勝利した中距離馬が母なら、元々マイル戦をこなせる裏付けはあったともいえる。

 このままノーマークでレースを迎えるようなら、高松宮記念(G1)の278万、NHKマイルCの153万に続く、大波乱の使者となっても驚けないだろう。晴雨兼用で走れる特注の大穴だけに、フロック視は厳禁だ。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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