GJ > 競馬ニュース > 武豊「大本命」の連敗続く…過去最長に迫る負の連鎖
NEW

武豊「大本命」の連敗続く…過去最長に迫る負の連鎖

【この記事のキーワード】, ,
武豊「大本命」の連敗続く…過去最長に迫る負の連鎖の画像1
武豊騎手

 31日、札幌競馬場で行われた1Rの2歳未勝利は、斎藤新騎手の6番人気ソアラが優勝。デビュー2戦目で嬉しい初勝利を飾った。

「上積みを感じましたし、まだまだ緩いのでこれから良くなると思います」

 前走のデビュー戦は5着に敗れたものの、勝ったブトンドールが函館2歳S(G3)を勝利。2着アネモスや3着マルモリディライトが、その後すぐに未勝利戦を勝ち上がっていることからもハイレベルな一戦だったと言えるだろう。レース後に鞍上が語った通り、まだまだ成長が見込めるだけに今後への期待も高まるばかりだ。

過去最長に迫る負の連鎖

 その一方で、単勝1.5倍の断然人気に支持された武豊騎手のブルジュドバイ(牝2、栗東・森秀行厩舎)は4着に敗れた。

 デビュー戦から2戦連続で上がり最速の脚を繰り出し、いずれもクビ差2着の惜敗。実力的にここでは一枚上とファンも断然人気に推したが、待っていたのは厳しい現実だった。

 7頭立ての芝1500mのレース。無難にスタートを決めたブルジュドバイだったが、道中は掛かり気味で鞍上が折り合いに苦労する場面も。中団外目を追走しながら4コーナーにかけて徐々に進出を開始。最後の直線に入ると、大外から鋭い末脚を繰り出すかと思いきや、いつもの伸び脚は影を潜めた。

「うーん、どうしちゃったんでしょうか。父がキタサンブラックであることや兄姉もマイル以上で活躍が目立つので、今回の距離延長も問題ないと思ったのですが……。蓋を開けてみれば道中掛かる場面もありましたし、裏目だったのかもしれません。

また、開幕2週目の札幌はまだ内が有利な馬場でもありました。前日の芝レースでも7レース中6レースで1枠の馬が人気を問わず2着以内に来ていました。さらに、4コーナーである程度前の位置につけていないと後方一気も難しく、ブルジュドバイも外から懸命に追いかけてはいましたが、今のトラックバイアスでは差し切るのは厳しかったですね」(競馬誌ライター)

 また、ここ最近の武豊騎手が騎乗した単勝1倍台の成績が深刻な状態となっている。

 牡馬こそインゼルレーシング所有のアンテロース(2歳未勝利)、2億円ホースのフィデル(奥尻特別)、2週前のジャパンダートダービー(G1)を制したノットゥルノ(3歳未勝利)などをしっかりと勝利に導いているが、一方の牝馬では今回のブルジュドバイや前日の1勝クラスで7着に敗れたキーファーズ所有のマイシンフォニーらを含め、昨年11月の2歳未勝利をワンダーキサラ(5着)で敗れてから6連敗……。

 これまでの最低記録は2003年に記録した8連敗で、不名誉な記録にも徐々に近づいている。

 とはいえ、大本命の多くは武豊騎手が乗るからこそ断然人気を背負うことも少なくない。過去にも6連敗や7連敗はあるが、決して喜べる記録ではないだけに、まずは負の連鎖を断ち切りたいところだろう。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

武豊「大本命」の連敗続く…過去最長に迫る負の連鎖のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  4. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  5. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  8. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  9. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!