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福永祐一「コントレイル秘話」は何故、明かされなかったのか。関係者の「本音」と建前

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ラストランを勝利で飾り大歓声に包まれたコントレイル。裏には関係者の苦悩があった

「デビュー前から、何事もなく順調に来た馬ではなかったですし、引退する今日までずっとそんな不安を抱えながら走っていたんですけど……」

 昨年11月に行われたジャパンC(G1)。コントレイルのラストランを終えた福永祐一騎手は、勝利騎手インタビューで涙ながらにそう胸の内を明かしている。「そういったところも乗り越えて、立派な走りをしてくれました」と主戦騎手の重責を果たし切った表情は、まさに感無量といえるものだった。

 シンボリルドルフ、ディープインパクトという歴史的名馬に次ぐ史上3頭目の無敗三冠を達成したコントレイル。引退レースも単勝1.6倍という圧倒的な支持を集めたように、表向きは未曽有のコロナ禍にあった競馬界、そして社会に差した一筋の光明と大きな輝きを放つ存在だった。

 だが、福永騎手が語ったように、その道程は決して平坦なものではなかった。

 2017年の4月1日に生を受けたコントレイルは、デビュー前に脚元の不安(球節炎)が見つかり、1歳の終わりから2歳の5月まで騎乗調教が控えられている。競走馬としての基礎を築き、身体が出来上がる大事な時期に、他馬とは別メニューで調整されていたのだ。

 デビュー後は大きなケガもなく歴史的快挙を成し遂げたコントレイルだったが、周囲の関係者にとっては、常に脚元の不安との闘いだったのだろう。言うまでもなく勝てば勝つほど、世間の注目が集めれば集まるほど、そのプレッシャーは重くなり、最後まで責務を全うした福永騎手が流した涙は、重圧から解放された安堵もあったかもしれない。

 そういった関係者しか知らない裏話はコントレイルに限らず、未勝利馬からG1ホースまで、どのような競走馬にもついて回るものだ。

 輝かしい競走成績を誇る馬でも、一歩間違えれば、あっさりとすべてを失ってしまうような危うさは常に存在し、関係者は日夜そういった「事情」を胸に秘めながら重圧と向き合っている。競走馬が我々と同じ生き物である以上、常に順風満帆・体調万全とはいかない。

 ましてや、それがレースのパフォーマンスに影響を及ぼすものであれば、関係者はなおさら神経質になるだろう。

 常に着順という明確な上下関係、勝者と敗者が生まれる競馬界において、相手に弱点を晒してしまうことは時として命取りになりかねない。現役時代にはまったく表に出ないが、福永騎手が語ったような近しい関係者だけで共有される「事情」は、競馬界で大小事欠かないのだ。

 ただ視点を変えてみると、そういった「裏事情」があるからこそ、馬券を当てるのは難しいともいえる。

 例えば、これまで3連勝していた馬があっさりと負けることや、5戦連続で2着だった馬が突然大きく崩れてしまい、それらを軸馬に据えていた馬券がハズレてしまったことは、競馬ファンなら誰もが経験しているのではないだろうか。

 そして「連戦で疲労が溜まっていたのかも」「連勝してたけど、この相手では厳しいと思っていた」「もともと脚元に不安があるから、今回は軽めの調整だった」「追い切りの時から他馬を気にする面があった」などといった談話が、レース後になって初めて明かされることは珍しくない。

 馬券を買った者からすれば「先に言って!」と言いたくなるが、すべて後の祭りである。

 残念ながら、そういった事情を我々競馬ファンがレース前に把握することは、ほぼ不可能だ。何故なら、関係者にとって自ら弱点を公開することにまったくメリットがないからだ。

 例え、取材を受けても話すことは「調子が良い」や「順調に来ています」といった景気の良い情報ばかり。競馬新聞やネットニュースを見ていると、出走するすべての馬がいつも絶好調であるかのように報道されているが、馬が生き物である以上、そんなことはあり得ないのだ。

「騎手や調教師、厩務員の方からすれば、自分の言ったことがそのまま記事になって、全国に報じられるわけですから、当然気を遣いますよ」

 そう話してくれたのは、業界に独自の情報パイプを持つ『競馬セブン』の関係者だ。

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 先述したコントレイルの福永騎手や、今秋のスプリンターズS(G1)で1番人気だったメイケイエールの主戦・池添謙一騎手、テイエムオペラオーの主戦だった和田竜二騎手といった大物ジョッキーを指導した元JRA騎手学校教官の徳吉一己氏など、数多くの関係者が所属する『競馬セブン』は、常日頃から現場と接することも多い。

「基本的に、下手なことは言えないですよ。仮に『調子があまり良い風には見えない』と正直に話して、その馬が運良くレースで活躍すれば『あの話は何だったんだ』ということになりますし、管理能力や馬を見る目さえ疑われてしまいますからね。

 なら極力、余計な話はせずに『順調です』と口を揃えるのが無難なところなのでしょう」(競馬セブン関係者)

『競馬セブン』の関係者曰く、競馬記者歴40年以上の実績がある“美浦トレセンの地獄耳”古川幸弘氏も協力者の1人だが、やはり新聞社としての取材で本音を聞き出すのは、非常に難しいと話していたという。

 せっかく馬券を買って競馬を楽しんでくれるのだから、多くの人に的中の喜びを味わってもらいたいという思いはあるそうだが、その発言力の大きさから下手なことを言ってしまうと、自分を追い込んでしまうケースもあるだけに、多くの関係者が無難なコメントに終始せざるを得ないそうだ。

 だが、話をする相手が『競馬セブン』になると気楽に何でも話せるという。何故なら、完全な秘密が保たれている『競馬セブン』が得た情報は、決して表に出ることがないからだ。

 また、先述した元JRA騎手学校教官の徳吉氏や、元JRA調教師の嶋田潤氏や小原伊佐美氏は、逆に現役の関係者から管理馬についての「悩み相談」を受けることも珍しくないそうだ。過去に『競馬セブン』の関係者にお世話になった現役調教師や騎手も多いそうで、信頼できる“恩師”が相手なら、他人に話せないような事情も打ち明けることができるのだろう。

 そんな『競馬セブン』が競馬予想で圧倒的な成績を残すのは、いわば必然だろう。

 我々、一般の競馬ファンが新聞やネットニュースなどで目にする「調子が良い」というコメントと、『競馬セブン』が得る「調子が良い」というコメントでは、まったくその意味合いが異なる。その情報の「本気度」「正確性」は、もはや比べるまでもないだろう。

 例えば、先月には今週末の秋華賞(G1)のトライアル紫苑S(G3)が行われたが、『競馬セブン』は馬連、三連複、三連単のトリプル的中を果たしている。

 1番人気スタニングローズが1着、2番人気サウンドビバーチェが2着だったのだから『競馬セブン』にしてみれば当然の的中なのかもしれないが、3着に好走したライラックは6番人気の伏兵だった。

 また、3番人気だったサークルオブライフは出走唯一のG1馬だったが、マイナス22キロという馬体重がレース後に小さくはない話題になった。

 この時期の3歳馬は、まさに成長期の真っ只中ということもあって、出走馬12頭中10頭が馬体重を増やして出走する中で、この大幅な馬体減。ましてやサークルオブライフは5月のオークス(G1)以来で、夏を休養に充てていた馬である。

 我々のような一般の競馬ファンでも「中間に何かあったのか」と推測できたが、報じられたニュースは「追い切りの動きは悪くなかった」というコメント程度。レースでは4着だったが、内容としては完敗だった。

 さらにその後、サークルオブライフは右前浅屈けん炎発症……。全治9か月以上ということで、秋華賞も白紙に。今回の臨戦過程との因果関係はわからないが、競馬ファンから疑惑のまなざしに晒されたことは言うまでもないだろう。

 また、サークルオブライフが3番人気だったということは、それだけ本馬の馬券を買った人が多かったということだ。

 そこには当然、馬体重の発表前に馬券を買った人も数多くいただろうし、彼らが頼りにしていたのは各メディアの報道だろう。ただ、それらのニュースがどれだけ「真実」を提供していたのかは、甚だ疑問と言わざるを得ない。

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紫苑Sを制したスタニングローズ。本番でも要警戒の存在だ

  今回の紫苑Sで浮き彫りとなったのは、ネットの情報や新聞を頼りに馬券を買うことには明確な限界があるという事実だ。

 無論、これは紫苑Sに限らず、すべてのレースにも言えることかもしれないが、逆に言えば、だからこそ「競馬ファンの大多数が馬券で負け続けている」ともいえる。

 それでも自力で予想するのは自由だ。しかし、苦難の道は覚悟しなければならない。重要な「本音」が語られない限られた情報を頼りに戦う以上、これまで通りの敗戦を重ねることは必至だ。

 その一方で『競馬セブン』のように関係者の事情を正確に把握できていれば、紫苑Sのサークルオブライフのようなケースは、マイナス22キロの馬体重を確認するまでもなく疑問を持つことができただろう。

 競馬関係者と直接話す機会のない一般人には不可能と言わざるを得ないが、我々にもその「力」を利用する術はある。『競馬セブン』の会員になれば、彼ら情報のプロと同じ「結論」を共有できるからだ。

 幸い『競馬セブン』は現在も会員を受け付けており、メールアドレスを登録すれば、週末には『競馬セブン』が厳選した【秋華賞の馬連3点勝負】を「無料」で入手できるという。

 初回限定とのことだが、この機会を逃す手はないだろう。

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