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今村聖奈「11月0勝」の大ブレーキ…特典4キロ→3キロだけじゃない理由とは

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永島まなみ騎手

 先週19日に行われた福島8Rの3歳以上1勝クラス(ダート1150m)は、永島まなみ騎手のボルタドマールが2番手追走から直線抜け出して勝利した。

 同騎手は今年の18勝目。G1に騎乗可能となる中央・地方あわせて31勝まであと「3」とするとともに、連続勝利記録を6週連続にまで伸ばしている。

 なお6週間であげた9勝のうち、新潟の千直競馬を除いた8勝は、4コーナー2番手以内から押し切ったもの。これは積極的にレースを運んだ本人の腕ももちろんだが、新人女性騎手の特典である4キロ減の恩恵も大きかったのかもしれない。

今村聖奈「11月0勝」の大ブレーキ…見習い卒業だけじゃない理由とはの画像2
今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 そんな永島騎手とは対照的に、いまひとつ調子が乗り切れないのが後輩の今村聖奈騎手である。

 今年8月にJRA史上3番目の速さで通算31勝をクリアした同騎手。その後も順調に勝ち星を積み重ねたことで、先月29日には51勝まで到達。これにより1期上の永島騎手や古川奈穂騎手よりも一足早く4キロ減を卒業した。

「11月0勝」の大ブレーキ…

 しかし負担重量がプラス1キロとなった今月は、先週終了時点で未だ勝利なし。4キロ減卒業を決めたレースから実に58連敗を喫している。

「一般的には斤量1キロにつきおよそ2馬身違うと言われます。今村騎手は『3キロでも勝てるように頑張ります』と前向きでしたが、成績を見る限りだと1キロ増えた影響は思いのほか大きいのかもしれません」(競馬誌ライター)

 また今月からエージェントが変更となったことも、精細を欠いている理由の1つとして挙げられるかもしれない。

 今村騎手のエージェントはこれまで元競馬ブックの小原靖博氏が担当。氏は他にも福永祐一騎手や岩田康誠・望来両騎手の仲介も務めており、有力馬を数多く確保する腕利きとしてファンの間でも名が知れ渡っている。

 しかし、同氏は今月12日から短期免許で乗り始めたR.ムーア騎手のエージェントも務めることが決定。現行のルールでは最大4名のジョッキーまでしか受け持つことができないため、今村騎手が小原氏のグループから抜けることとなった。

 今村騎手の仲介役には新たに研究ニュースの井尻雅大氏がついたのだが、すると小原氏が担当していた10月には1度もなかった単勝100倍を超える人気薄への騎乗が、井尻氏が担当となった12日からわずか2週間で一気に9回に増加。

 また先週は土日ともに阪神で13鞍に騎乗したのだが、3番人気以内が一度もなかった。今村騎手の騎乗馬がすべて4番人気以下だったのは、4月16、17日の週以来、実に7ヶ月ぶりのこと。エージェントが替わって以降は明らかに馬質が低下したといえそうである。

「先週13鞍の結果は、すべて馬券圏外でしたね。ムーア騎手が帰国後に担当が再び小原氏に戻るのかどうかは分かりませんが、今後もうしばらくは今のような人気薄のラインナップが続くことになるかもしれません。

また現在は他にも短期の外国人騎手が大勢来日しており、激戦区と化していることも勝ち切れない理由に挙げられるでしょうか。これはなにも今村騎手のみならず、福永騎手や川田将雅騎手といった他の日本人ジョッキーたちも苦戦を強いられています」(同)

 27日に行われる京阪杯(G3)では、テイエムスパーダと3戦ぶりにコンビを組む今村騎手。自身に初の重賞勝ちをもたらしてくれた相棒と、再浮上のきっかけをつかむことができるだろうか。

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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