
尾関知人厩舎「新馬戦53連敗」で2年間勝ち星なし…グローリーヴェイズ引退で待たれる新星誕生
17日に中山競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、5番人気セリオーソが豪快な差し切り勝ち。レース後には、手綱を取った三浦皇成騎手が「デビュー戦とは思えない上手な競馬」と語ったほど、素質の高さが垣間見える好内容だった。
16番枠と外枠発走だったものの、鞍上が「内に入れるのもプラン通り」と振り返った道中は、終始内目で脚を溜めることができたセリオーソ。その効果もあってか、楽な手応えで最後の直線に入ると、鋭い末脚が炸裂。終わってみれば「上でも楽しみ」と鞍上が高評価したように、2着アドラブリーズに3馬身差をつける完勝だった。
その一方、単勝1番人気に推されながら、ほぼ見せ場もないまま11着に敗れたのがローディアマント(牡2、美浦・尾関知人厩舎)だ。
直前の追い切りでは、美浦ウッドコースで6ハロン82秒7-11秒5の好時計をマークしていたローディアマント。抜群の動きを見せていた同馬に対し、管理する尾関師も「気性が真面目だし、初戦から力は出してくれそう」(『サンケイスポーツ』より引用)と期待を寄せていた。
ところが、肝心のスタートでやや後手を踏んでしまうと、道中は後方を追走する苦しい競馬。最後の直線で外に持ち出して懸命に追い込むも、手応えにお釣りがなく直線半ばで万事休す。11着に惨敗した。
「稽古の動きは申し分なかったですが、厳しい結果に終わってしまいました。(管理する)尾関厩舎は、今年の2歳新馬でディナトセレーネ(4着)やドゥレッツァ(3着)に続く3頭目の1番人気でしたが、イマイチ波に乗れていない印象ですね。
他の2頭はのちに勝ち上がっていますが、ローディアマントに関してはC.ルメール騎手が『まだ緩さが残っています』『良くなってくるのは先々かも』と話していた通り、本格化までは時間がかかるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
「新馬戦53連敗」で2年間勝ち星なし…
かつて、スプリンターズS(G1)を連覇したレッドファルクスで全国の競馬ファンに名を馳せた尾関厩舎だが、ここ2年はJRAの重賞制覇から遠ざかっている。つい先日には厩舎の屋台骨となっていたグローリーヴェイズが引退。ここに来てかつての勢いに陰りが出てきた印象だ。
その原因となっているのが、次代を担う若駒の不振だ。この日のローディアマントを含め、新馬戦ではここ2年間勝ちがなく、現在53連敗中。復活のためには若い力の台頭が必要不可欠だが、今年は牡馬牝馬共に、クラシックへ管理馬を送り込むことも出来なかった。
このまま不振が続くようであれば、氷河期が訪れる可能性もある。レッドファルクス、グローリーヴェイズに続く、スター候補誕生を待ちたいところだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
競馬場のはずが何故か「刑務所」に……”コワモテ”調教師の珍エピソード爆笑も、中には「本物のコワモテ」に目をつけられてしまった人も……
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- お宝馬券がザクザク…2024年の荒れたレース、3連単とWIN5には夢がいっぱい
- JRA有名評論家「二度と発信しません」カレンブーケドール引退でひと悶着!? ファンの疑問に応えた大人の対応とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAファン感でルメール騎手が「ブチギレ」!? フランス語でまくし立て後輩騎手を”ガラス瓶”で殴打!顔面蒼白デムーロ騎手「ウソでしょ……」
- 関東の某騎手がR.キングの「共倒れ」にブチ切れ!? 「外国人騎手は学ばない」「何度も同じミス」と不満の声も…関東の名門は新戦力の登場に手応え