
JRA「大波乱」は今週末もある? 京成杯(G3)攻略ポイントから浮かび上がる“伏兵”とは
15日、中山競馬場では皐月賞(G1)と同じ芝2000mで行われる京成杯(G3)が開催。比較的堅いレースといった印象もあるかもしれないが、過去10年の3連単は全て万馬券、昨年は3連単32万3010円の高配当決着となった。
つまり“伏兵馬”の激走を見抜けるかがポイントとも言えるだろう。どのようなタイプが狙い目なのか。過去10年におけるデータから「的中に繋がるポイント」を見ていきたい。
キャリア別で「大きな差」が存在。〇〇ジョッキーの存在も注目?
まず注目したいのは前走の成績だ。馬券に絡んだ30頭中28頭は前走の着順が1着もしくは2着以下でも1着馬とのタイム差が0.3秒以内だったように、大敗していた馬の巻き返しは、あまり期待できそうにない。またキャリア1戦馬の好走も目立つ。今年は上位人気が予想されるソールオリエンス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が該当する。
■1戦「3-1-2-7」
■2戦「0-3-3-17」
■3戦「2-1-0-16」
■4戦以上「0-0-0-12」
キャリアが少ない馬ほど3着以内率は高く、キャリア4戦以上で挑んだ馬は馬券に絡むことができていない。また、今回と同じ2000m戦を勝っている点もココでの好走に繋がる傾向にある。
短期免許で来日している外国人ジョッキーも軽視は禁物だ。2013年1着フェイムゲーム(7人気)など過去10年で4度も馬券に絡んでいる。今年はサウジアラビアRC(G3)の3着馬シルヴァーデューク(牡3歳、栗東・西村真幸厩舎)にT.バシュロ騎手が騎乗予定だ。
関東馬が6連勝中。該当馬に好配当の使者が?
過去6年の勝ち馬はいずれも美浦所属の関東馬。ちなみに、この6頭は前走の単勝人気が9番人気以内だった。関西馬も馬券に絡んではいるが、全体的に関東馬の方が好走を見せる傾向のようだ。
騎手においても過去6年中に田辺裕信騎手が2017年(コマノインパルス)と2018年(ジェネラーレウーノ)で連覇。C.ルメール騎手が2019年(ラストドラフト)と2021年(グラティアス)で2勝している。
それぞれが騎乗予定のサヴォーナ(田辺騎手)、セブンマジシャン(ルメール騎手)には要注意だ。
「注目すべきキャリアの内容に該当はしませんが、ダノンバラード産駒の関東馬グラニット(牡3歳、美浦・大和田成厩舎)に注目したいですね。先週のフェアリーS(G3)では同じく父ダノンバラードの11番人気のキタウイングが勝利。3連単51万7430円の大波乱を演出しました。2週連続で同産駒の激走を期待したいです。
グラニットは前々走のサウジアラビアRCでは7番人気ながら2着に入線。3連単12万9400円の高配当を提供しました。前走の朝日杯フューチュリティS(G1)は10着と大敗しましたが、勝ち馬とは1秒差。そこまでネガティブに考える必要はないでしょう。関東馬の好走が目立つココでの巻き返しもあり得ると思います」(競馬ライター)
馬券に繋がるポイントが複数存在する京成杯。今年も上記データに該当する馬たちが好走を見せるのだろうか。2年連続の好配当決着を期待するのであれば、当てはまる“伏兵”を狙ってみる価値はあるかもしれない。
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