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JRA【京成杯(G3)展望】ドゥラメンテVSキタサンブラック「無敗」の逸材が激突!

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 15日の中山メインは皐月賞(G1)と同じ芝2000mで行われる京成杯(G3)。2戦2勝のドゥラメンテ産駒と1戦1勝のキタサンブラック産駒による直接対決に注目が集まる。


 10月東京のマイル戦でデビューVを飾ったシャンパンカラー(牡3歳、美浦・田中剛厩舎)は、タイトルホルダーを筆頭に次々と活躍馬を輩出しているドゥラメンテが父。初戦はダッシュがつかず中団からの競馬となったが、上がり最速の末脚で豪快に差し切った。

 2戦目は同じく東京マイルのベゴニア賞(1勝クラス)。今度は好スタートからスッとハナを切ると、後続に競りかけられることなく楽に4角へ。直線では2番手追走のヒップホップソウルとの一騎打ちになったが最後まで抜かせなかった。

 デビューからの2戦で自在性があるところを見せたが、馬体にはまだ緩さが残っているのも事実。前走後に短期放牧に出されたが、どこまで成長しているか注目だ。今回は初の中山、そして2ハロンの距離延長もポイントとなる。鞍上は引き続き戸崎圭太騎手が手綱を取る。


 その戸崎騎手を背に11月東京の芝1800mでデビューVを飾ったのがキタサンブラックの2年目産駒で、半兄に20年の富士S(G2)勝ち馬ヴァンドギャルドがいる良血馬のソールオリエンス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 単勝1.4倍の圧倒的人気に支持され臨んだ初戦は、スタート直後に他馬と接触するアクシデントがあったが、すぐに立て直しに成功。道中は好位の3番手集団を進むと、楽な手応えのまま先頭に躍り出て押し切った。

 残り200m地点からは2番人気のレーベンスティールと一進一退の壮絶な叩き合いを繰り広げ、最後はクビ差退けてゴールイン。レース後、戸崎騎手も「素質はあります」と高評価を与えている。今回は2戦2勝のシャンパンカラーとバッティングしたため、横山武史騎手とコンビを結成。新パートナーを背にデビュー2連勝でクラシックに名乗りを上げることはできるか。


 無敗の2頭に立ちはだかるのはジャスタウェイ産駒のセブンマジシャン(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

 新馬、黄菊賞(1勝クラス)を連勝して臨んだ前走のホープフルS(G1)は中団を追走。3角過ぎの勝負所で鞍上C.デムーロ騎手が早めに仕掛け、直線でもじわじわと伸びてはいたが、スローな前残りの展開になす術なく6着という結果に終わった。

 ただし、「向正面で外から来られて少し引っ掛かった」「スローペースでしたし、中団から差し込むのは難しかった」という鞍上のコメントからも見限るのは早計だろう。10月のデビューから3か月半で早くも4戦目となるが、お釣りがある状態なら有力候補の1頭となる。


 そのホープフルSでセブンマジシャンから0秒2差の9着に終わったのが新種牡馬ビーチパトロール産駒のシーウィザード(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)だ。

 2走前に同舞台の芙蓉S(OP)を勝利しており、コース経験は今回が3度目と豊富。デビューから馬体重は増え続けており、成長力がこれに比例しているようなら一発があってもおかしくないだろう。

 ダノンバラード産駒のグラニット(牡3歳、美浦・大和田成厩舎)は、昨年6月のデビューからすでに5戦のキャリアを誇る。

 2戦目の福島芝1800mで逃げ切り勝ちを収めると、2走前のサウジアラビアRC(G3)では大逃げを打って場内を沸かせた。ほぼノーマークだったのも事実だが、東京の長い直線でしぶとく粘り込みを図り、2着を確保している。

 前走の朝日杯FS(G1)は2番手からの競馬で10着に敗れたが、今回は単騎逃げの形に持ち込めれば怖い存在となるだろう。


 種牡馬2年目のシルバーステート産駒は2頭が出走を予定している。

 1頭目はシルヴァーデューク(牡3歳、栗東・西村真幸厩舎)。2走前のサウジアラビアRCで3着、前走のデイリー杯2歳S(G2)で4着と、先行してしぶとさを発揮している。スッと好位につけられる立ち回りのうまさを武器に中山コースで波乱の立役者となれるか。

 2頭目は東京スポーツ杯2歳S(G2)6着のシルバースペード(牡3歳、美浦・小野次郎厩舎)。成績は安定しないが末脚は堅実で、前崩れの展開になれば上位に顔を出しそう。

 他には、キズナ産駒のサヴォーナ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)、イスラボニータ産駒のオメガリッチマン(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎)が登録を予定している。

 混戦模様ながらも無傷で臨むシャンパンカラーとソールオリエンスの走りに注目が集まる今年の京成杯。発走は15日の15時45分の予定となっている。

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