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【フェアリーS(G3)予想】大混戦だからこそ「人気薄」の特選穴馬を狙う

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 今回は昨年の2冠牝馬スターズオンアースが始動初戦に選んだ3歳牝馬重賞、フェアリーS(G3)を予想していく。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
新馬戦、未勝利戦 各8頭
赤松賞(1勝クラス) 5頭
阪神JF、京都2歳S、アルテミスS 各1頭
条件特別(1勝クラス) 6頭
となっている。明け3歳の重賞の割に新馬戦と未勝利戦からの直行が目立つ。重賞からの転戦組はわずか3頭しかいないので、各馬の力量差を見極めるのに2歳戦と似たような難解さがありそうだ。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 1-2-0-7
2番人気 1-0-1-8
3番人気 4-0-1-5
4~6番人気 1-3-4-22
7~9番人気 0-3-4-23
10番人気以下 3-2-0-65
となっている。1番人気と2番人気の不振は目を覆うばかり。1番人気は昨年のスターズオンアースだけ、2番人気は18年のプリモシーンだけで近5年まるで馬券に絡んでいない。3番人気は19年から21年まで3連勝しているなど、上位人気から軸を選ぶならこちらか。近5年で言うなら5番人気以下が9頭来ているので、この辺りが狙い目になりそうだ。


 これらを踏まえて「◎」は人気しそうだが10番メイクアスナッチとする。

 前走は1勝クラスの条件戦。少頭数の内枠を利して好スタートを切ると、そのままハナに立って逃げを打つ。スローペースを作り出し、直線に入っても勢いが衰えず1馬身1/4差をつけて勝利した。

 デビューは8月の札幌1200mで、番手から先頭に替わってそのまま押し切って勝っている。デビュー戦も前走も走破タイムはまずまず。ただし、前走は逃げていながら上がり33.6秒と速い上がりで勝っており、一介の逃げ馬でないことは証明しただろう。

 今回のメンバーでは何頭か前で競馬したい馬がいるようだが、それらの同型馬に比べると上がりタイムで勝っており「あるいは控える競馬をしても通用するのでは」と思わせる。唯一の連勝・無敗馬であり、近親にNHKマイルC(G1)を勝ったラウダシオンがいる血統背景も魅力だ。微妙な人気加減のようなので、押さえる妙味もあると見て本命とした。


「○」は1番スピードオブライトを挙げる。

 前走は京王杯2歳S(G2)。逃げ馬を前に見る位置で競馬を進め、平均ペースで流れたまま、直線で粘ったが後ろから差されて3着に終わった。

 前走は展開に恵まれた感が強く、実際に3連単222万円と大波乱となったわけだが、それでも走破タイム1分21秒1は2歳馬にしては優秀。逃げてさらに直線で突き放すスタイルではなく、ただただ押し切るタイプなので展開に恵まれないとあっさり馬群の中…ということも考えられるが、前で粘りきるだけであればこの馬が筆頭になるのではないか。

 重賞で好勝負したその実績は素直に評価したいし、その実績の割に人気がなさそうなのでここは積極的に押さえにいきたい。

「▲」は人気サイドだが14番キタウイングを推す。

 前走は阪神JF(G1)。中団より前で競馬しており、澱みのないペースで流れたあとの直線で伸びきれず14着に大敗した。

 デビューは7月の福島1200m戦だったが、出遅れも響いて4着に敗退。1カ月後の新潟のマイル戦で未勝利を勝ち上がり、そのまま新潟2歳S(G3)でも後方から上がり最速の33.0秒の鬼脚で差し切り連勝。そこから休み明けの前走でいいところなく大敗したわけだが、上がり33秒台の脚は使わずとも、基本的にこのレースは差し馬優勢。前走は度外視するとして重賞で鋭い差し脚を見せたのは十分評価できる。

 今回は新潟と違って右回りの中山コースということで、どう立ち回るかが焦点になってくるが、包まれない位置取りができれば「新潟2歳Sの再現があるのではないか」と考えている。人気サイドだが押さえは必要だろう。


「△」は人気の軸になりそうな9番エナジーチャイムと、人気薄の15番ミタマの2頭を挙げる。

 エナジーチャイムの前走は京王杯2歳Sで、出遅れて後方からの競馬。直線に入って上がり最速の脚で伸びてきたが及ばず8着に終わっている。

 8月新潟のマイル戦でデビューし、逃げ切りで勝利を収めている。前走もあるいは好スタートを切れれば前に行く腹づもりがあったのかもしれないが、出遅れたままで後方から。逃げた新馬戦も、差しで勝負した前走も上がり33秒台の脚を使っているところに注目したい。

 おそらくこの馬もわざわざ前に出て競馬しなくても、後ろから差し切れるだけの能力はあるのだろう。この上がりタイムであれば、展開次第ではあるが後ろからでも差せると見ている。だからこそ人気している部分はあるのだろうが、ここは押さえまででも買っておきたい。

 ミタマの前走は11月阪神1800mの未勝利戦で、中団より前につける競馬で直線抜け出し、後ろから来た馬をシャットアウトして勝利した。

 8月の新潟マイル戦でデビューしているが、このときは上がり33秒台の脚を使いながらも届かず2着。そのあと阪神で未勝利戦を2戦して連続4着となり、前走でようやく勝ち上がった。この戦績では人気がないのも当然ではあるが、2戦目1400mの未勝利戦と3戦目、前走の1800mの未勝利戦のタイムが評価できる。また、4戦中2戦で上がり2位以内に入る差し脚を持っている。

 今回は1ハロン短くなるわけだが、距離は新馬戦で経験済み。さらにそこでも上がり33秒台の脚を使っているので、控える競馬でも対応できるだろう。傾向として重賞などを経験している馬より新馬戦や未勝利戦の勝ち上がりの方が好成績を残している。人気はないが、地味に実力がありそうなこの馬を押さえてみたい。

 ということで今回は1番、9番、10番、14番、15番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。人気しそうな2頭を押さえているが、逆に人気薄が激走すると予想以上の好配当に恵まれる可能性がある。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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