【シンザン記念(G3)予想】武豊・ライトクオンタムは潔く切り!少頭数競馬で当てにいく
今回は3歳重賞の開幕戦であり、後のG1馬や活躍馬を多く輩出してきた出世レース、シンザン記念(G3)を予想していく。
金杯の振り返り。まず中山金杯(G3)だが、押さえのラーグルフが勝利。だが、2着クリノプレミアムはノーマーク、3着には切ったフェーングロッテンと大ハズレ。マテンロウレオが予想通り飛んだのがせめてもの救いか。
京都金杯(G3)は▲イルーシヴパンサー、△プレサージュリフトまでは想定内だったが、2着のエアロロノアはノーマーク。5着→7着→5着→7着でG2なら掲示板は確保していたところを重視すべきだったか。
予想に戻ろう。
まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
朝日杯FS 6頭
未勝利戦、千両賞(1勝クラス) 各4頭
新馬戦 3頭
デイリー杯2歳S、東京スポーツ杯2歳S、秋明菊賞(1勝クラス)、こうやまき賞(1勝クラス) 各2頭
ラジオNIKKEI杯2歳S、アルテミスS 各1頭
条件特別(1勝クラス) 2頭
条件戦(1勝クラス) 1頭
となっている。朝日杯からの転戦馬が最多だが、格落ちのここで巻き返しを狙いたい馬が多いのだろう。明け3歳でも新馬戦や未勝利戦からの直行で馬券に絡んでいる馬がいるので、遅れてきた素質馬を見抜く必要がありそうだ。
続いて人気順の成績を見てみよう。
1番人気 3-0-1-6
2番人気 2-3-2-3
3番人気 0-0-3-7
4~6番人気 3-2-2-23
7~9番人気 2-4-1-23
10番人気以下 0-1-1-45
となっている。1番人気はアテにしづらく、3番人気は不振を極めるといったところか。1番人気は18年のアーモンドアイの後は4年連続で飛んでおり、3番人気も昨年1頭入ったきりでさっぱり。逆に2番人気は4年連続で来ているので軸は2番手から探すべきだろう。数字でもわかるように中穴クラスが台頭するレース。人気していないがポテンシャルの高そうな馬を見極めることが必要そうだ。
これを踏まえて「◎」は5番クファシルとする。
前走は11月阪神の新馬戦。内枠から好スタートを切って先手を取ると、自分のペースを作りあげる。直線でも勢いが落ちずに先頭をキープして後続を断ち切り勝利した。
スローペースを作り出して逃げた分、走破タイムは平凡なものになったが後続に並ばせることなく3/4馬身差で勝っただけでなく、上がりタイムも2番手をマークするなど、単に逃げただけでなく終いもきちっと締めたところに素質を感じる。
新馬戦からいきなり重賞挑戦とハードルが一気に上がるが、幸いというべきかメンバーが手薄で、今年は重賞連対馬すらいない。そうであれば、素質だけでも勝負できるのではないだろうか。鞍上が来日3週間ですでに9勝を挙げているD.イーガン騎手に乗り替わるのも好材料。人気するだろうが買うべき1頭だろう。
「○」は穴っぽいところで3番スズカダブルを挙げる。
前走は朝日杯FS(G1)。澱みのないペースの中、中団を追走。直線に向いたところで一杯になり、13着と大敗した。
6月中京の1600m新馬戦でデビューするも、評判馬ダイヤモンドハンズに屈して2着。中2週おいた未勝利戦で勝ち上がるが、紫菊賞(1勝クラス)3着、萩S(L)5着と冴えない競馬が続いていたところからの前走だった。
もうすでに他の記事でも触れられているが、新馬戦と未勝利戦は中京と東京の左回りコース、その後の3戦はいずれも阪神で右回りコースだったことから、左回り巧者である可能性がある。また、バゴ産駒なので長い方がいいイメージがあるのだが、この馬に関してはマイルの方がいいように映る。
得意であろう条件に戻って再度好走の目は十分あると見る。ローテーション的にも過去の臨戦過程としては最多の朝日杯を使っており、今回のメンバーでは唯一G1を経験した馬となっている。この点も好材料と見て押さえてみたい。
「▲」も穴っぽいところで7番ペースセッティングを推す。
前走は万両賞(1勝クラス)。好スタートを切って3番手の位置を確保。緩いペースで流れたレースで直線に入って粘ったが、前にいた馬を捉えきれず僅差の2着に終わった。
7月福島1200mの新馬戦でデビューしているが、このときは出遅れて中団より後ろから直線で追い上げるもアタマ差届かずの2着。次戦の未勝利戦は逃げて3馬身差をつける完勝。3戦目に京王杯2歳S(G2)を選び、2番人気に推されていたが、前残りの展開になってしまい4着に敗れている。ただ、これに関しては着差0.2秒と僅差であり、中団からの差す競馬でよく健闘したと言える。
前走は前目につける競馬でやはり捉えきれずという歯がゆい競馬が続いているが、展開に左右される面がある可能性がある。1400mが長いという可能性もゼロではないが、前走着差なしの2着に来ており、距離の限界は見せていない。むしろもう1ハロン長くなって良くなる可能性すらありそうだ。メンバー中3頭しかいない重賞経験馬だけに、ここは素直に期待していいだろう。
人気どころの2番ライトクオンタムは新馬戦でも大器の片鱗を見せたほか、鞍上の武豊騎手は37年連続重賞勝利とJRA重賞通算350勝の大記録がかかっているなど、買い要素はあるのだが、いかんせん人気しすぎており、今回のような7頭立てという過去にない少頭数で争われるレースでは押さえるにも旨みがない。来たらあっさりかも知れないが、ここは敢えての切りとする。
ということで今回は3番、5番、7番の3連複1点勝負とする。登録時点でもすでに少なかったが、結果的に7頭立てという寂しいレースになってしまった。トリガミはあり得ないが、この少頭数でも人気が割れているのであくまで当てに行くレースと考えたい。
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