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【クイーンC(G3)展望】三冠牝馬&オークス馬の仔が阪神JF(G1)3着ドゥアイズに挑戦状!

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ドゥアイズ 撮影:Ruriko.I

 11日、東京競馬場では3歳牝馬路線の登竜門、クイーンC(G3)が行われる。過去10年の出走馬の中にはクロノジェネシスやスターズオンアース、アカイトリノムスメなど後のG1ウイナーが7頭も含まれている。今年も好メンバーがそろい、見応えのあるレースになりそうだ。

 実績的に頭一つ抜けているのはドゥアイズ(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎)だろう。戦績は4戦1勝と見栄えしないが、これまで世代牝馬の一線級と対等に渡り合ってきた。

 デビューは昨夏の札幌で5番人気に留まったが、中団追走からゴール前で4頭が横一線に並ぶ激戦を制して勝ち上がった。2戦目のコスモス賞(OP)ではモリアーナに2馬身差をつけられ2着、3戦目の札幌2歳S(G3)もドゥーラの後塵を拝して2着に敗れた。

 その後は3か月の休養を挟んで阪神JF(G1)へ直行。10番人気と評価は低かったが、道中12番手から直線内を突くと、鋭く伸びて3着を確保している。

 これまで北海道の滞在競馬と関西圏の競馬しか経験しておらず、長距離輸送は今回が初。440kg台の比較的小柄な馬だけに当日の馬体重増減は気にしておきたいところ。同じく初めてとなる左回りもクリアできれば、勝利に最も近い存在といえるだろう。

 実績ではドゥアイズに劣るが、血統的な魅力を秘めるのは、いずれもG1馬の母を持つアスパルディーコとイングランドアイズだ。

 父がブラックタイド、母が三冠牝馬のアパパネというアスパルディーコ(牝3歳、美浦・蛯名正義厩舎)は、金子真人オーナーの結晶と呼べる存在。2歳上の姉アカイトリノムスメ(父ディープインパクト)は2年前の当レースを制し、春の牝馬クラシック2戦でも好走すると、秋には秋華賞(G1)馬に輝く活躍を見せた。

 アスパルディーコは今のところ姉と似た道のりを歩んでいる。初戦は姉と同じく掲示板を外す完敗を喫したが、2戦目で初勝利。アカイトリノムスメは3戦目に赤松賞(2歳1勝クラス)を勝ち上がったが、妹も同じように連勝を飾ることができるか。

 本馬を管理するのは、母の主戦騎手を務めた蛯名調教師。厩舎開業からまもなく丸1年を迎えるが、いまだ重賞勝利には届いていない。それどころか最高着順は9着と、重賞では苦しい戦いを強いられている。

 蛯名師にとってデビューから管理している馬での重賞挑戦はこれが初めてとなるが、思い出深い名牝の仔でメモリアル勝利をつかみたいところだろう。

 もう1頭の名牝の仔は、イングランドアイズ(牝3歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。

 父はキングマン、母は14年のオークス(G1)でハープスターを破り、海外でも活躍したヌーヴォレコルトである。

 本馬はその3番仔にあたるが、これまで姉の2頭は活躍しているとは言い難い。父ロードカナロアの初仔ドンナセレーノは、勝ち上がりには6戦を要し、現在は3勝クラスで苦戦中。父フランケルの2番仔キュルキュマは2戦して未勝利のまま繁殖入りした。

 イギリスでキングマンと交配され現地で生まれたイングランドアイズも血統的な期待値は高かったもののデビュー前から気難しさを見せており、昨年11月の2歳新馬(芝2000m)では5番人気に留まった。しかし、レースでは好発を決めて中団で脚を溜めると、直線で馬群を割って鋭伸。残り200mを切ったところで先頭に立つと、外から迫るハーパーとマテンロウアルテの猛追を退けて初陣を飾った。

 キャリア2戦目での重賞挑戦となるが、カギは2つ。長距離輸送を克服できるかどうか。そして、前走2000mから2ハロンの短縮がどう出るか。距離に関しては、スピードと瞬発力に定評があるキングマン産駒だけに対応は可能だろう。鞍上は初戦に続いて横山和生騎手が起用される予定だ。

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