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福永祐一の同期がV字回復で「万馬券」を連発! 武豊との合わせ技で260万馬券も

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和田竜二騎手

 19日に国内ラスト騎乗を終えた福永祐一騎手。同日の東京9R・ヒヤシンスS(L)で1番人気ペリエールを勝利に導き、JRA通算勝利数を「2636」へと伸ばした。

 このあとはサウジアラビアへ飛び、25日のサウジカップデーで現役最後の騎乗を迎える。そして、来月からは調教師として新たな一歩を踏み出す。

 そんな福永騎手と同じ“花の12期生”のライバル騎手が、同期の国内ラストウイークにその存在感を発揮した。同期の中で福永騎手に次ぐJRA通算1439勝を誇る和田竜二騎手である。

 和田竜騎手といえば、昨年11月から2か月半に及ぶ連敗地獄を経験。今月4日にその記録を「205」で止めたばかりだった。久々の勝利に肩の荷も下りたのか、翌5日にすぐさま今年2勝目を挙げると、翌週の11日と12日にも1つずつ勝利を重ねている。

 長いトンネルから抜け出した矢先の勝ち鞍量産で復活を印象付けた和田竜騎手だが、阪神で騎乗した18~19日の2日間は残念ながら未勝利。しかし、人気薄の馬をたびたび馬券圏内へと導き、高配当を演出していた。

 9鞍に騎乗した土曜は、まず4R・3歳未勝利で7番人気のマイネルフォーコンとのコンビで2着に入り、馬連1万1660円が飛び出すと、8R・3歳1勝クラスでは5番人気のテーオーリカードで再び2着。ここでも馬連は1万660円の高配当をつけた。さらに、9R・つばき賞(3歳1勝クラス)では、単勝90.1倍の10番人気エマヌエーレを2着に導き、波乱に一役買っている。

武豊騎手との合わせ技で260万馬券も

 中でも大きな話題となったのが8Rだった。武豊騎手が騎乗した16番人気の馬が3着に食い込んだため、三連単の配当は260万オーバー。武騎手との“合わせ技”で、この週末唯一の100万馬券提供に成功した。

 和田竜騎手の勢いは翌日も続いた。10鞍を託された日曜は2着2回に終わったが、うち1つが8Rの1勝クラスで10番人気のルールシェーバーを2着に導いたもの。ここでも馬連配当は1万1810円をつけ、2日間で3本目の馬連万馬券に絡む活躍ぶりだった。

 連敗脱出後の4勝を全て単勝1桁台の人気馬で挙げていた和田竜騎手だが、今週末(18~19日)は勝利こそなかったものの、2着に導いた5頭のうち4頭が単勝10倍以上の伏兵。大型連敗中のイメージを引きずっていたファンがいたとすれば、痛い目を見たに違いないだろう。

「この2日間は和田竜騎手の複勝をベタ買いするだけでも大幅なプラス収支でした。これで一時の不振からは完全に脱却したといっていいでしょうね。春のG1シーズンを前に、さらに調子を上げていってくれるのではないでしょうか。和田竜騎手にとって、いいニュースも飛び込んできましたしね」(競馬記者)

 記者が語ってくれたのは、ディープボンドとの“復縁”について。和田竜騎手は主戦を務めていた重賞4勝馬と昨秋いったんコンビを解散。凱旋門賞(G1)と有馬記念(G1)では川田将雅騎手に手綱を奪われていた。

 しかし、陣営は3月19日の阪神大賞典(G2)でのコンビ再結成を発表。G1では人馬共に苦い思いを味わっているだけに、並々ならぬ思いで次走に臨んでくれるだろう。今後の和田竜騎手からますます目が離せなくなりそうだ。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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