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【フラワーC(G3)展望】リスグラシュー×ジェンティルドンナ「姪っ子」対決!前走大敗「良血馬」も虎視眈々

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 18日、中山競馬場では3歳牝馬限定戦のフラワーC(G3)が行われる。近年はレース間隔の関係もあって、桜花賞(G1)ではなくオークス(G1)狙いの馬も目立つ。今年はどの馬が牝馬クラシックに名乗りを上げるのか、早速展望していこう。

 最初にチェックしておきたいのは過去10年の東西別成績。関東馬、関西馬ともに5勝ずつを挙げ、複勝率も大きく変わらない。ところが回収率を見ると単勝、複勝とも関西馬が関東馬を大きく上回っている。1~2番人気の関西馬は「4-2-0-3」とまずまずの成績だが、12番人気以下の伏兵は3頭が馬券に絡んでいる。穴馬を拾うなら関西馬からというのを覚えておきたい。

 今年の有力どころは関東馬が中心だが、中でも3戦1勝のヒップホップソウル(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)の巻き返しに注目が集まる。

 昨年9月の中山マイル戦でデビューしたヒップホップソウルは、スタートで遅れて後方からの競馬となったが、向正面で一気に押し上げて4角3番手で直線へ。道中でそれなりに脚を使ったにもかかわらず、上がり最速の末脚を繰り出して、最後は2着馬に4馬身差をつけて快勝した。

 2戦目のベゴニア賞(2歳1勝クラス)では一転ゲートを決めると、二の脚を使って2番手を追走。しかし、直線では逃げたシャンパンカラーを捉えきることができず、クビ差の2着に敗れた。

 そして陣営が今年初戦に選んだのがダンスファンタジアとの母仔制覇を狙ったフェアリーS(G3)。デビュー戦Vを収めた舞台で1番人気の支持を受けた。

 道中は中団やや前目を追走。ただ、向正面から3角過ぎにかけて馬群内で他馬と何度か接触する不利があった。4角では大外を回って手応えも決して悪くなかったが、直線坂で急失速。結局イン突きが嵌ったキタウイングから0秒8差の11着に敗れている。

 レース後に松山弘平騎手が「他馬と接触する場面があったのによく頑張っています」と語ったように、敗因は明確で、前走は度外視していいだろう。初の1800m戦となるが、父がキタサンブラックならこれもプラスに出そう。デビュー戦で見せた潜在能力の高さを改めて示したい。

 ヒップホップソウルと同厩のココクレーター(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)も負けず劣らずの良血馬だ。

 父がエピファネイア、母のプルメリアスターは日豪でG1・4勝を挙げたリスグラシューの半姉で、名牝の姪っ子としてデビュー前から注目されてきた。

 デビュー戦は位置取りもやや悪く、クビ差2着に敗れたが、鞍上を務めたC.ルメール騎手は「まだまだ良くなる」と良化の余地があることを強調。実際に3か月の休養を挟んで出走した2戦目では先行策を取って上がり2位の末脚を披露し、2着馬に1.3/4馬身差をつけて初勝利を挙げた。

 その後は12日のアネモネS(L)に登録があったが、ソエの不安もあって回避。1週スライドしての参戦となる。鞍上は変わらずルメール騎手を確保しており、前走の内容からいきなりの重賞でも勝ち負けだろう。

 ココクレーターと同じエピファネイア産駒のドナウパール(牝3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、母が重賞2勝を挙げ、G1でも2着の実績があるドナウブルー。つまり、三冠牝馬ジェンティルドンナの姪っ子という良血馬だ。

 エピファネイア×母父ディープインパクトの配合からは、アリストテレス、オーソクレース、ディヴァインラヴなど3歳秋に本格化するタイプが多い印象で、本馬も成長待ちの段階。

 実際に昨年11月のデビュー戦(阪神芝1600m)では4着に敗れていて、その後は焦らず3か月の間隔を空けて2戦目に臨んだ。

 2月小倉の未勝利戦(芝1800m)では、単勝1.7倍の断然人気に支持されると、中団待機から直線鋭く伸びて完勝。1ハロンの距離延長も味方につけ、2戦目で素質の高さを見せつけた。

 今回の鞍上はジェンティルドンナの背中も知る戸崎圭太騎手。今のところ3歳牝馬には有力なお手馬がいない状態だが、ここで勝ち名乗りを上げて牝馬クラシック路線に向かいたいところだろう。

 パルティキュリエ(牝3歳、美浦・田中博康厩舎)は、半兄にデビュー3連勝ですみれS(L)を制し、牡馬三冠レースにも出走したレクセランスがいる。本馬はデビュー戦で2着に敗れたが、2戦目で順当に勝利を挙げた。4か月ぶりの実戦で賞金加算を狙う。

 パルクリチュード(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、前走の紅梅S(L)が不完全燃焼。直線の攻防で前が詰まる大きな不利があっての0秒2差4着だった。まともなら勝ち負けもあったはずだ。

 先月下旬のデイジー賞(3歳1勝クラス)で上位を占めた3頭にもチャンスがある。

 エミュー(牝3歳、美浦・和田正一郎厩舎)は、9頭立ての前走で道中6~7番手の外を追走。上がり3ハロン最速タイムを叩き出しての差し切り勝ちだった。410kg台の小柄な馬だが、中山で4戦2勝と急坂もしっかりこなしているのは心強い。

 そのエミューに1.1/4馬身差をつけられて2着したゴールデンハインド(牝3歳、美浦・武市康男厩舎)、さらに1馬身半差の3着に入ったニシノコウフク(牝3歳、美浦・伊藤大士厩舎)にも注意が必要だろう。

 デイジー賞組の3頭以外にも、マテンロウアルテ(牝3歳、栗東・坂口智康厩舎)とディヴァージオン(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)といった関西馬が穴をあける可能性も十分ある。

 今年のフラワーCは良血馬が多数そろったが、展開次第ではどの馬にも勝機はありそう。発走は18日の15時45分を予定している。

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