
【スプリングS(G2)予想】横山武史「ベタ惚れ」の大器ベラジオオペラが皐月賞切符を掴む!? “フラれた”相棒セブンマジシャンの逆襲に期待
19日に中山競馬場で行われる皐月賞トライアル・スプリングS(G2)を予想していく。
今年はフルゲートの16頭ということで、まずはデータ的な見地から消去法を行う。このスプリングSには調子重視というはっきりとした傾向がある。具体的には「前走4着以内」が条件で過去10年の連対馬20頭すべてが該当していた。前走で4着以上に善戦していなければ、その時点で厳しいということになる。
馬券圏内30頭まで広げても、前走5着以下から巻き返したのは昨年のサトノヘリオスだけ。13着だったが、舞台はG1のホープフルSであり、さらにはスタートで出遅れる不利もあった。3番人気だったように、これが本来の走りでないことは明らかな実力馬。前走で5着以下なら、せめてG1でかつ上位人気でなければ厳しい。
以上から1番グラニット、7番ドンデンガエシ、8番シルトホルン、12番シーウィザードが脱落。11番オールパルフェは朝日杯フューチュリティS(G1)6着だったが、4番人気に支持されていたこともあって酌量の余地を残した。
12頭が残ったが、さらに消去する。スプリングSの過去10年の連対馬は、すべて「前走4着以上」に加え「1勝クラス、G3、G1のいずれかに出走」していた。以上から前走が未勝利戦だった3番アヴェッリーノ、5番ウィステリアリヴァ、13番トーセンアウローラが脱落。
馬券圏内30頭まで広げても、前走未勝利勝ちは2021年のボーデンだけ。本馬は6馬身ぶっちぎってレコード勝ちというド派手な勝ち方で、スプリングSでも1番人気に推されていた。前走好走の勢いは買えるが、やはり未勝利戦では厳しいか。以上7頭を削った残り9頭で印をつけたい。
◎は4番ベラジオオペラ(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)だ。
横山武史騎手が惚れ込む逸材。前走のセントポーリア賞(1着、1勝クラス)では、逃げたものの道中でハナを奪われる厳しい展開。一介の逃げ馬なら躍起になってハナを奪い返しそうなものだが、本馬は落ち着いていた。
これには横山武騎手も「つられなかったのがよかった」と評価。「強い競馬」と大きな手応えを感じている。過去のエフフォーリアやウインマリリンなどのコメントを見る限り、正直に思ったことを口にするタイプ。コメントの信頼性は高い。
実は今回のスプリングSにあたって、横山武騎手には有力馬のセブンマジシャンやパクスオトマニカなどに騎乗する選択肢があったようだ。その中で本馬を選んでおり、順当に皐月賞(G1)へ駒を進めることになりそうだ。
またこのレースは1番人気が安定して活躍しており、過去10年でも8頭が馬券圏内に好走している。1番人気が濃厚なベラジオオペラが本命と芸のない予想になったが、素直に信頼したい。

〇は15番セブンマジシャン(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。
前走の京成杯(G3)はソールオリエンスに完敗の3着だったが、最後の直線でオメガリッチマンに進路をカットされる不利があった。鞍上の石川裕紀人騎手が戒告を受けており、セブンマジシャン陣営も「不利がなければ2着はあった」と嘆き節だ。
今回は前走で賞金加算できなかったため予定外の出走となるが、本番の皐月賞はともかく、ここではまだお釣りが残っているはず。関西馬ながら何度も中山へ遠征しており、陣営の皐月賞への意気込みが感じられる。トライアルだが、ここはしっかりと仕上げて権利を獲ってくるはずだ。
雨で馬場悪化が濃厚だが、黄菊賞(1勝クラス)を重馬場で完勝していることもプラス。奇しくも横山武騎手に選ばれなかった馬だが、評価を見返す一戦になるかもしれない。
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