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武豊「約2年ぶり」あの大物オーナーと初陣タッグ! 父ディープインパクトの超良血馬で「完全復縁」間近か

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武豊騎手

 1日、阪神競馬場の4Rに行われた3歳未勝利(芝1800m)は、今回が初出走だった4番人気のイトカワサクラが、ゴール前で同じく初出走のキタサンダムールとの追い比べをハナ差で制した。

 接戦を制した幸英明騎手は、レース後「伸びしろがありますし、上に行っても楽しみです」と上々のコメント。日程的に春の牝馬クラシック参戦は難しいかもしれないが、秋には秋華賞(G1)路線で面白い存在になるかもしれない。

 その一方で、1番人気に推された武豊騎手とスイープアワーズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)のコンビは、評価ほどの見せ場を作れず5着に敗れている。

 一昨年のセレクトセールにおいて2億2000万円(税込)で取引された同馬は、中央でわずか6頭しかいない父ディープインパクトのラストクロップのうちの1頭。母もG1・3勝をあげたスイープトウショウという超良血である。

 なお6頭の中では最も遅い誕生日であり、母も本馬の出産を最後に他界していることから、スイープアワーズは文字通り中央競馬において父・母の最後の産駒となる。そんな背景もあってか、今回は既走馬相手のデビュー戦にもかかわらず単勝2.7倍の支持を集めた。

 フルゲート18頭で争われたレース。スイープアワーズはスタート後にポジションをやや下げて中団後ろを追走。勝負どころの3~4コーナーでは周りに馬が密集していたこともあってか進出が遅れると、最後の直線もなかなかエンジンが掛からず5着でフィニッシュしている。

「やや見せ場に乏しい結果となってしまいましたが、それでもラスト100mを切ってエンジンが点火してからの伸び脚はそれなりに見どころもありました。遅めの生まれですし、まだまだこれからの馬。レース慣れさえしてくれば、そう遠くないうちに初勝利も見えてくるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

あの大物オーナーと「完全復縁」間近か…

 先述の通り父ディープインパクト、母スイープトウショウという血統面に注目が行きがちな本馬だが、武豊騎手にディープ産駒、友道厩舎の管理馬で大塚亮一オーナーの所有馬といえば、2019年の菊花賞(G1)を勝ったワールドプレミアと全く同じ組み合わせでもある。武豊騎手が大塚オーナーに初のG1タイトルをプレゼントしたのは本馬だった。

 だが、それから約1年半後に開催された天皇賞・春(G1)では、武豊騎手が足の骨折明けだったということもあってか、ワールドプレミアは福永祐一騎手(現調教師)に乗り替わりとなってしまう。

 そのような遺恨もあってか、一時は疎遠も囁かれた両者。だが、昨年1月の若駒S(L)でリアドに騎乗したことで、約11ヶ月ぶりに雪解け。最終的に同年は計4回タッグを組んでおり、11月のプラチナジュビリーでは3年1ヶ月ぶりとなるコンビでの白星も飾っている。

 今回、武豊騎手と大塚オーナーがデビュー戦でタッグを組んだのは、21年2月以来、およそ2年ぶりのことだ。ちなみにこの時の騎乗馬は、ディープインパクト産駒で2冠牝馬ミッキークイーンの全弟。約4億円馬として話題になったザレストノーウェアだった。

「ザレストノーウェアのデビュー戦に跨っていた頃は、まだワールドプレミアから降板する以前、武豊騎手と大塚オーナーが良好な関係を築いていたと思われる時期です。

その時と同じように両者が今回、ディープインパクト産駒の超良血馬の初陣でタッグを組んだということは、もしかしたら関係も以前のような状態に戻りつつあるということなのかもしれませんね」(同)

 大塚氏といえば、高額馬や良血馬を多く所有するオーナーとしても知られているだけに、武豊騎手との仲が修復されれば今後、面白いタッグが見られる機会も増えるかもしれない。両者の関係とスイープアワーズの今後に注目したい。

GJ 編集部

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