
今年の“残念桜花賞”は超ハイレベル!?「皐月賞候補」を子供扱いの良血馬 VS 疑似リバティアイランド「ドゥラメンテ×川田将雅×中内田充正」の素質馬!
9日、阪神競馬場で行われる桜花賞(G1)は、川田将雅騎手騎乗のリバティアイランドが文句なしの主役候補。これを武豊騎手騎乗のライトクオンタムらが追う展開となっている。
今年は桜花賞の出走ボーダーが近年稀にみる高さで、阪神ジュベナイルF(G1)2着のシンリョクカがレース1週前まで除外対象だった。先週末にリバーラが回避したため、何とかゲートインにこぎつけたという状況だ。
そんな桜花賞の当日に行われるのが“残念桜花賞”としても知られる3歳牝馬限定戦の忘れな草賞(L)である。桜花賞への出走が叶わなかった馬のほか、距離適性の関係でオークス(G1)を見据える馬が出走してくる芝内回りの2000m戦だ。
今年の“残念桜花賞”は超ハイレベル!?
トライアルには指定されていないが、勝ち馬はほぼオークスに矛先を向けてくる。中には昨年のアートハウスのように桜花賞組を凌ぐ高評価を受ける馬も出ることもある。実際にこれまで19年のラヴズオンリーユーなど5頭が忘れな草賞を経由してオークスを優勝している。
今年は13頭が特別登録を行ったが、うち12頭が1勝馬で、1月の紅梅S(L)を勝ったダルエスサラームだけが2勝馬である。実績的には同馬が頭ひとつ抜けた存在だが、1200m戦でデビューしたダイワメジャー産駒だけに2000mは本質的にやや長いか。
1勝馬の中で人気を集めそうなのは「ミッキー」の冠名を持つ2頭。ともに1戦1勝のキャリアだが、初戦の勝ちっぷりなどから未知の魅力を感じさせ、どちらかが無傷の2連勝でオークスに向かう可能性は大いにありそうだ。
『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでは、5日現在でミッキーゴージャス(牝3歳、栗東・安田隆行厩舎)が1番人気の想定。デビューは2月19日と遅かったが、既走馬相手の未勝利戦(小倉芝2000m)を5馬身差で楽勝している。勝ち時計も優秀で、重馬場でマークした2分4秒2は同日に行われた古馬1勝クラス・国東特別のそれより0秒4も速かった。
また血統面も魅力だ。父は中長距離で活躍し18年の宝塚記念(G1)を制したミッキーロケット。母は8年前に忘れな草賞、オークスを連勝し、秋華賞(G1)も制した二冠牝馬のミッキークイーンである。馬名通り、ゴージャスな血統背景もあって、あっさり2連勝を飾るようならオークスでは台風の目となるかもしれない。
前走後は放牧に出されていたが、3月21日に栗東に帰厩。帰厩後1本目となる2週前追い切りでは、大阪杯(G1)で3着に食い込んだダノンザキッドとの併せ馬で大きく後れを取った。しかし、1週前追い切りで変わり身を見せ、皐月賞(G1)に出走する僚馬のダノンタッチダウンと併せて3馬身半先着。状態は上昇一途で、母と同じ二冠牝馬への道を辿るべく歩を進めている。
そんなミッキーゴージャスと双璧をなすのがミッキーツインクル(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)。こちらはリバティアイランド全くと同じ「中内田厩舎×ドゥラメンテ産駒」の血統馬だ。
桜花賞の大本命馬を彷彿させるのはそのプロフィールだけではない。1月中京の初戦(3歳新馬、芝2000m)でD.イーガン騎手を背に上がり33秒9の切れ味を見せ、初陣を飾った。2戦目となる今回は鞍上に川田騎手を配し、確勝を期す。この馬が“ミッキー対決”をあっさり制するようなら、リバティアイランドのライバル候補に名乗りを上げてもおかしくないだろう。
この他にも新馬戦の勝ち方が“スターズオンアース級”と評されたマスクトディーヴァ(牝3歳、栗東・辻野泰之厩舎)や、叔母にリスグラシューがいるラレーヌデリス(牝3歳、栗東・安田翔伍厩舎)など将来性豊かな馬がそろった。
リバティアイランド以外は横一線といわれる今年の3歳牝馬路線で、オークス候補に名乗りを上げるのは果たしてどの馬か。リバティアイランド自身も1600mを超える距離は未知数だけに要注目のレースといえそうだ。
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