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「勝ち馬が一枚上だった」王者の背中を知る男も能力を称賛! 連対率100%キープの「新星」が横綱相撲で3連勝

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浜中俊騎手

 先月29日、京都競馬場の11Rに行われた朱雀S(3勝クラス)は、好位から抜け出した1番人気サトノレーヴ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)が直線押し切り優勝。1勝クラスから一気の3連勝でオープン入りを決めた。

 フルゲート18頭で争われた芝1200mのレース。12番枠からスタートしたサトノレーヴと鞍上の浜中俊騎手は、道中で外目の3番手をキープ。600m通過34秒1という比較的緩い流れを難なく追走し最後の直線に入る。

 鞍上に追い出されたサトノレーヴは一完歩ごとに力強い伸び脚を見せ、残り100m手前で先頭に並びかける。粘り込みを図る3番人気イルクオーレを最後は半馬身差でねじ伏せた。

「道中でやや外々を走らされた嫌いもありましたが、追われてからの脚はしっかりしていましたね。今回は約7ヶ月の休み明けだったのですが、それを物ともせずに横綱相撲で完勝。このクラスでは力が一枚抜けていたのでしょう。

これでサトノレーヴは5戦4勝2着1回と依然、連対率100%をキープ。キャリア的にもまだまだ上積みが見込めるでしょうし、今後も快進撃が続くのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 2019年のセレクトセールにおいて5832万円(税込)で取引されたサトノレーヴは、短距離重賞3勝をあげた韋駄天・ハクサンムーンの半弟にあたる血統だ。

 兄がアドマイヤムーン産駒だったことに対し、本馬は父がロードカナロアに替わっている。父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーという日本屈指の名スプリンター同士の組み合わせといえば、今年の高松宮記念(G1)を制したファストフォースと同じ組み合わせでもあるだけに、今後より一層の期待がかかってくるのは間違いないだろう。

 レース後にはネット掲示板やSNSなどにも「短距離界で新たなチャンピオンになるのでは」「秋にはスプリンターズS(G1)で見たい」「同配合のファストフォースとの対決が楽しみ」などといったコメントも寄せられていた。

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荻野極騎手

「勝ち馬が一枚上だった」王者の背中を知る男も能力を称賛!

「サトノレーヴは昨年10月、中山の芝1200mで行われた勝浦特別(2勝クラス)を1分7秒7の好タイムで優勝。これは翌日に開催されたスプリンターズSでジャンダルムがマークした時計を0秒1上回っていました。

ちなみに今回2着のイルクオーレに跨っていたのが、スプリンターズSでジャンダルムに騎乗していた荻野極騎手です。スプリント王者の背中を知る同騎手もレース後には『勝ち馬が一枚上だった』とサトノレーヴの能力を認めていましたね」(同)

 また、サトノレーヴに騎乗していた浜中騎手もレース後、「上を目指せる馬です」と大きな舞台を見据えている。ただ、同騎手は重賞3勝のナムラクレアの主戦騎手だけに、嬉しい悩みが増えたともいえるかもしれない。

 オープン入りを果たしたことで今後は重賞戦線での活躍、ゆくゆくは兄ハクサンムーンが届かなかったG1制覇の期待もかかってくるだろう。スプリント界に現れたスター候補サトノレーヴに今後も注目したい。

GJ 編集部

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