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【NHKマイルC(G1)予想】ドルチェモアは黙って消し!「雨」濃厚の状況で浮かび上がる「重の鬼」を本線に指名!

【NHKマイルC(G1)予想】ドルチェモアは黙って消し!「雨」濃厚の状況で浮かび上がる「重の鬼」を本線に指名!の画像1

 今回は3歳マイル王決定戦となるNHKマイルC(G1)を予想していく。

 まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
アーリントンC 6頭
ニュージーランドT 5頭
皐月賞、桜花賞 各4頭
ファルコンS 3頭
毎日杯 2頭
弥生賞ディープインパクト記念、スプリングS、フラワーC、京成杯、アネモネS(OP)、橘S(OP) 各1頭
となっている。マイルで開催される2つの前哨戦からの臨戦が多く、次いで牡牝ともにクラシック1冠目から転戦してくるパターンも目立つ。いずれにせよ、2頭を除けば残りはすべて前走重賞。G1格付けだけに前走の格式は重要だ。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-1-1-6
2番人気 3-2-1-4
3番人気 1-1-0-8
4~6番人気 2-2-2-24
7~9番人気 1-1-3-25
10番人気以下 1-3-3-83
となっている。1番人気と3番人気が振るわない。1番人気の勝利は16年を最後に、近5年でも3着内に2頭しか来ていない。2番人気も近5年で3頭なので、あまり上位人気を信用すべきではないかもしれない。むしろ警戒したいのは10番人気以下の超人気薄。近5年でも2頭、昨年の3着カワキタレブリーは最低人気で突っ込んで来た。中穴以下の人気薄の激走には注意すべきだろう。

 そして今週も雨予報である。予報では深夜から降り始め、早朝は降ったり止んだりくらいの感じのようだが、開催時間中はほぼ雨が降っていると思って間違いなさそうだ。馬場もおそらくは稍重で済むことはあるまい。幸い、前哨戦も渋った馬場で行われたことが多かったので、今回は重馬場適性も頭に入れて予想を進めたい。ちなみに過去10年はすべて良馬場開催。レアケースになりそうだ。

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タマモブラックタイ 撮影:Ruriko.I

 これを踏まえて「◎」はいきなり穴馬だが16番タマモブラックタイとする。

 前走はファルコンS(G3)。好スタートを切って中団より前目につけて追走。馬場が悪かったが平均ペースで流れ、直線へ。内に入れられてから抜け出して先頭に立つと、カルロヴェローチェの追撃を振り切って勝利した。

 昨年7月の小倉1200mのデビュー戦こそ勝利しているが、2戦目の新潟2歳S(G3)以降は結果が出ず。今年1月の条件特別で4戦ぶりに連対してから息を吹き返し、1勝クラスと重賞を連勝してみせた。

 左回りで長い直線のマイル戦は新潟2歳Sで経験しているが、この時は9着に敗れており、ここまでの勝ち鞍は1400mまでと距離に若干の不安は残る。だが、この馬が連対したレースはすべて稍重か重という「重馬場の鬼」。逆にダートを2戦含んでいるものの、良馬場で走った3戦はいずれも着外という極端な成績を残している。

 前走も重馬場の中での勝利であり、勝ちタイムも渋った馬場であることを考えれば優秀な方。何より素質馬カルロヴェローチェを抑えて勝利したのは大きい。このレースは差し・追い込みも決まるが、一方で前目の馬が押し切ったケースも少なからずある。前目でレースをするこの馬にとっては願ってもないデータであり、距離不安も渋った馬場とレース傾向で乗り切ってしまうのではないか。

 期待値も込みであるが、馬場が渋るのはほぼ確定だけに、これほど重馬場に偏った成績を残した馬をピックアップしないわけにはいかない。馬券妙味も大きく、敢えての本命とする。


「○」は人気サイドの10番オオバンブルマイを挙げる。

 前走はアーリントンC(G3)。人気のユリーシャが逃げる展開で、好位に控えて追走。直線に向くと外から一気に伸びてまとめて前を差し切り勝利した。

 1番人気になったことはないのだが、新馬戦を勝ち上がると2戦目の京王杯2歳S(G2)で10番人気の人気薄をあざ笑うかのように勝利。朝日杯フューチュリティS(G1)は出遅れもあって結果を残せなかったが、休み明けの前走は穴人気できっちり勝利。メンバー中2頭しかいない重賞2勝馬の1頭である。

 特に前走の差し切り勝ちは1頭だけ違う脚色で外から伸びており、格の違いを見せつけた感がある。そして、その前走から継続騎乗となる武豊騎手はNHKマイルCで3勝を挙げ、横山典弘騎手と並んで最多勝をマークしているのも好材料。

 前走は重馬場開催であり、渋った馬場でも良と変わらぬパフォーマンスが出せることは証明できた。今回に関しては枠順も良く、近5年で4頭が馬券に絡んでいる。対抗としたい。

「▲」も人気サイドだが6番のエエヤンを推す。

 前走はニュージーランドT(G2)。大本命のドルチェモアが逃げを打ち、緩みのないペースの中、4番手から追走しつつ徐々にポジションを上げていき、4コーナー3番手から直線に向いて後ろから来た馬と叩き合いになるが、それを制して勝利した。

 デビューは10月の東京2000mで、この時は3着に敗れているが離された2着は先日の青葉賞(G2)を勝ったスキルヴィング。2戦目の未勝利戦は逃げて5着に敗れているが、勝ったのは後に京都2歳S(G3)を勝ったグリューネグリーンと強い相手に揉まれてきている。

 3戦目の未勝利戦から3連勝でここに臨んできているが、連勝で臨んできたのはこの馬と◎のタマモブラックタイだけである。前走、稍重でしっかり勝利しているので、極端に馬場が渋らなければ問題はなかろう。デビュー戦と2戦目が東京で、どちらも敗れているのは若干懸念として残るが、それよりは今の3連勝の勢いを重視してみたい。


「△」は穴馬2頭、2番のモリアーナと11番シャンパンカラーと人気馬15番カルロヴェローチェの3頭とする。

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モリアーナ 撮影:Ruriko.I

 モリアーナの前走はニュージーランドTで、中団追走からポジションを上げて直線に向いたが、伸びきれず4着に終わった。

 この馬に関してはここまでのキャリアに注目した。2戦目のコスモス賞(OP)で下した相手が桜花賞(G1)5着のドゥアイズ、2走前のクイーンC(G3)でタイム差なしの3着になったが、勝ったのは桜花賞4着のハーパーと、激戦の桜花賞で上位に来た馬といい勝負をしてきた。そこを物差しに考えるとこの馬の実力も相応以上のものと考えられる。

 加えて前走と2走前は稍重での結果。どちらも勝ちはしていないが、特に2走前は東京マイルでのものだけに、極端な悪化さえなければ十分に好走する余地はあると見ている。あとは、今回テン乗りとなる横山典騎手がどう乗りこなすかにかかっているだろう。

 エピファネイア産駒なので、勝ち星はおそらくない。ただ3着までなら考えられるので、馬券候補としての押さえである。

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シャンパンカラー 撮影:Ruriko.I

 シャンパンカラーの前走もニュージーランドTで、4コーナー4番手からしぶとく伸びて3着を確保している。

 重適性に関してはモリアーナよりは劣るだろうが、こちらも極端な悪化さえなければこなせるだろう。そして、この馬も2戦目のベゴニア賞(1勝クラス)で負かした相手が後にフラワーC(G3)で2着に入るヒップホップソウル。続く京成杯(G3)では着差をつけられたが皐月賞馬ソールオリエンスを相手に善戦。こちらも強い相手に揉まれてきている。

 この馬と他馬を比較する物差しとしては有効だと考えており、馬場が渋ってくれば人気薄でも一発の可能性があると見て押さえておく。


 カルロヴェローチェの前走はファルコンSで、出遅れた上に重馬場と条件の悪い中、勝ったタマモブラックタイにハナ差まで詰め寄った。素質馬だからこそのパフォーマンスを見せている。

 左回りコースは中京を3走しているので問題はないと思われるが、ここまでさして強い相手と走ってこなかったこと、前走で重馬場をこなせることはわかったが、出遅れている上に人気薄の馬にまんまと勝ちをさらわれているあたり、まだ甘さがある。

 その上、1番人気になったとしたら少なくとも近5年で勝ち星はなく、3着内に入った2頭はそれぞれ2歳G1を勝っていた馬。好走条件はかなり厳しくなり、データ的には推しづらい。ただ、前走のパフォーマンスは評価できるので、消極的ではあるが押さえてみたい。

 人気どころでは13番ドルチェモアを消し。

 前走はニュージーランドTで、逃げを打ったものの直線で失速し、大本命馬ながら7着に敗れた。

 2歳G1馬が苦戦を強いられるのがこのレース。2勝2着1回3着1回と10年で4頭馬券に絡んでいるが、いずれの馬も前走は4着以内。7着はさすがに負けすぎの感があるのと、デビュー戦が稍重で勝ってはいるが、本質的には渋った馬場が苦手なのではないかと見ている。

 馬体重も前走は休み明けでプラス8kgなら重め残りという感じは受けない。純粋に馬場とその他の条件で素直に負けたものと思われる。そうであれば、前哨戦で上位に来た馬を評価するのが妥当というもの。黙って消しでいいだろう。

 ということで、今回は2番、6番、10番、11番、15番、16番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。人気馬3頭を押さえたので、順当に来られると配当に期待できないが、残りの3頭はすべて穴馬。組み合わせ次第では大万馬券も期待できる。馬場の渋り具合と各馬の適性がカギになるだろう。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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