
大物オーナー「競馬は騎手」川田将雅を大絶賛!「やる気ない馬」でも無理くり勝たせる神騎乗に「天才としか思えない」
26日、札幌競馬場で行われたルスツ特別(1勝クラス)は、4番人気のニシノファンフェア(牡3歳、美浦・和田勇介厩舎)が勝利。前走の2着に続き、ダート王ホッコータルマエの仔が芝で新境地を開拓している。
この日の札幌は、ワールドオールスタージョッキーズのためにトップジョッキーが集結。そんな中でも特別な輝きを放ったのが、昨年のリーディングジョッキー川田将雅騎手だ。
14頭立て、芝2600mの長丁場。レース後に川田騎手が「返し馬の時からやる気がなかった」と振り返った通り、ニシノファンフェアはスタートこそまずまずだったものの、もっさりとした走り……。鞍上が促しても反応せず、レースの流れに乗れないまま最後方まで下がってしまった。
人気薄のダイシンベスパが軽快に飛ばす流れの中、ニシノファンフェアは最後方のまま。なんとかレースに参加しているだけという感じだったが、向正面に入ったところで川田騎手が馬群の馬を外に持っていくと、アクションが大きくなるにつれてじょじょに加速。
先に動いたJ.モレイラ騎手とドーバーイーグルの仕掛けに鋭く反応した格好だが、最後の直線入り口では早くも先頭に。最後は戸崎圭太騎手とキュンストラーの急襲を受けたが、アタマ差しのぎ切ってしまった。
「正直、道中の走りを見た際はとても勝負になる感じでもなかったですし、向正面で川田騎手が促してポジションを上げていった際も、むしろ(同じように捲った)ドーバーイーグルの方が手応えが良いようにも見えました。
ただ、本人も『無理くり』と話していましたが、それでもきっちり勝たせてしまうのが川田騎手。MAXスピードになるのに時間のかかる相当ズブい馬だと思いましたが、鞍上の剛腕で加速させていった感じですね。馬にとっても大きな1勝だったと思います」(競馬記者)
大物オーナー「競馬は騎手」川田将雅を大絶賛!
記者から称えられた川田騎手だが、それ以上に手放しで絶賛したのが、ニシノファンフェアの西山茂行オーナーだ。
「川田騎手が天才としか思えません」
レース後に、自身のX(旧Twitter)を更新した西山オーナーは「テン乗りで、馬の特長と能力を読み切った競馬。あれ以外に勝つ方法はなかったでしょう」と川田騎手の好騎乗を絶賛。意外にも、これが本騎手とのコンビで初勝利だったそうだが、ブログでも「競馬は騎手ですねー」と改めてトップジョッキーの手腕に惚れ込んだ様子だ。
一時は勝ち星でC.ルメール騎手に並ばれた川田騎手だが、8月に入って騎乗機会5連勝を記録するなど再加速。最大のライバルを突き放し、リーディング首位を快走している。
今回が2016年1月以来のコンビだったが、一緒にゴルフを嗜むなど、その関係は良好のようだ。引く手数多のリーディングジョッキーだが、この勝利をきっかけに「西山オーナー×川田騎手」のコンビが増えるかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客