
C.ルメール、来春クラシックへ「超強力パートナー」ゲット! 偉大なG1ホース「2頭」に続く海外進出もゆくゆくは期待?
来春の大舞台に向けて、超強力パートナーをゲットだ。
9日の中山5Rに行われた2歳新馬戦(芝2000m)は、単勝1.5倍の圧倒的人気を集めたフォルラニーニ(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)とC.ルメール騎手のコンビが、最後の直線で後続を3馬身半突き放して優勝した。
10頭で争われた一戦。フォルラニーニは五分のスタートを決めると、1コーナーで早くも前から2番手をキープ。1000m通過62秒6の流れを余裕十分の手応えで追走し、レースの後半戦に突入する。
4コーナーをやや膨れ気味に回ったが、直線に向くとすぐに態勢を立て直す。ルメール騎手が「直線で加速してくれました」とコメントした通り、追い出されるとグングンと脚を伸ばして後続を突き放し、ゴール前は流す余裕も見せながら悠々とフィニッシュした。
「4コーナーこそ少々膨れてしまったものの、スッと好位につけて鞍上のゴーサインにも素早く反応するなど、随所でレースセンスの高さが光りました。ラスト1ハロンで最速ラップとなる11秒1を刻んだだけに、後続とこれだけ差がついたのも決して他馬が止まったのではなく、フォルラニーニが強すぎたのだと思います。
なおルメール騎手は今年の2歳世代、牝馬はレガレイラやガルサブランカ、チェルヴィニアなどお手馬が豊富。それに対して牡馬路線ではこれといった有力馬が見当たらなかったのですが、ついに強力なパートナーを獲得したようですね」(競馬誌ライター)
ルメール騎手といえば先週、クラシック候補と期待されていたアエロリットの初仔コンドライトのデビュー戦で鞍上を務めた。単勝オッズ1.5倍に推されたのだが、まさかの2着に敗れるなど苦杯をなめさせられている。
フォルラニーニは、そのコンドライトと同じサンデーレーシングの所有馬であり、同じく単勝1.5倍の支持を受けていただけに、まさに先週の借りを返すような結果にもなったのではないだろうか。
そのルメール騎手はレース後、フォルラニーニについて「直線でも加速していたように余力十分の走りでした」と話している。今日の走りに手応えを感じたことは間違いなさそうだ。また同馬を管理する手塚調教師によると、次は東京開催を視野に入れているとのことだ。
となると、次走には11月に開催される東京スポーツ杯2歳S(G2)や、今回と同じ芝2000mで争われる百日草特別(1勝クラス)などが候補として挙がってくるか。
ちなみに前者は近5年間でも、イクイノックスやコントレイルを輩出した超出世レースとして知られている。また後者も2020年に後の年度代表馬エフフォーリアが制した舞台だ。いずれにせよ今日の勝ちっぷりを見る限り、フォルラニーニに再び注目が集まることは間違いない。
偉大なG1ホース「2頭」に続く海外進出もゆくゆくは期待?
「血統的にもフォルラニーニは、近親にG1・2勝馬のサトノダイヤモンドがいる良血。またルメール騎手と手塚厩舎、サンデーレーシングのタッグといえば、長距離G1を3勝したフィエールマンと同じ組み合わせにもなります。
2頭に共通することといえば、共にルメール騎手を背に凱旋門賞(G1)に挑戦した点でしょう。もちろん初勝利を挙げたばかりでまだまだ気が早いですが、フォルラニーニにもゆくゆくは偉大な伯父や厩舎の大先輩のように、海外挑戦も視野に入るような大物に育ってほしいですね」(同)
来春の皐月賞(G1)や暮れのホープフルS(G1)と同じ中山・芝2000mの舞台で白星を挙げたことも、今後のアドバンテージになってきそうだ。フォルラニーニの次戦を楽しみに待ちたい。
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