【中山記念】怪物ハイセイコー衝撃の「大差勝ち」から半世紀…好メンバー集結の一戦で勝利し「叫び」を上げる馬は?【東大式必勝馬券予想】
今週末2月25日、東京大学をはじめとする国公立大学の入学試験が始まる。私たちの時代は3月3日だったから1週間早いのは現役生にとって厳しいな~。
しかし昨今、古馬が相手のG1でイクイノックスのように3歳馬、明け4歳馬が快勝するケースが多くなっている。現役の受験生諸君も落ち着いてゲートさえ出れば年上の浪人生など怖くない!フレッシュな力で頑張れ!
同日のJRAでは、東で中山記念(G2・中山芝1800m)、西で阪急杯(G3・阪神芝1400m)、伝統の2重賞が行われる。
特に中山記念は戦前の1936年創設で天皇賞より古い歴史を持ち、今年で第98回。勝ち馬は1978年と翌年のカネミカサを筆頭にエイティトウショウ、バランスオブゲーム、カンパニーらが連覇しているように「中山得意の中距離馬」の独壇場だ。
近年もその傾向が続くが、ジャスタウェイ(ドバイデューティーF・現ドバイターフ)、ネオリアリズム(クイーンエリザベス2世C)、ウインブライト(クイーンエリザベス2世C、香港C)、パンサラッサ(ドバイターフ、サウジC)と、海外G1レース制覇へはばたく登竜門となった。
そんな“スーパーG2”の中山記念、生涯忘れられないレースは今からちょうど50年前、勝者は稀代のアイドルホース、ハイセイコー。前年、皐月賞を制したものの当時史上最高の単勝支持率66.6%の日本ダービーを3着に敗れ、秋も菊花賞2着、有馬記念3着でファンの間にはその実力に疑問符が湧き始める。
さらに年明け初戦のアメリカジョッキークラブCではダービー・菊で苦杯をなめたタケホープから2.1秒差9着と初の掲示板外。地に落ちた怪物……そんな声を払拭するため駒を進めたのがこの中山記念である。
宿敵タケホープも距離不足とわかっているのに天皇賞・春への試走なのか、ハイセイコーを打ちのめして人気・実力とも王座を得たいのか出走してきた。注目の一戦は当時全国発売じゃないのに関西でも生中継され、当時中学2年の私も固唾をのんでTVの前で見守った。
天候は晴れながら前日の雨でドロドロの不良馬場、9頭立てでゲートは開く。“走る精密機械”トーヨーアサヒの逃げを流星の黒い巨体はぴったりマーク。4角で並びかけ直線で先頭に出ると残り1ハロンでぐいぐい加速し先頭でゴール。
電光掲示板には「大差」の文字が光り満員の観衆は度肝を抜かれ、私にはハイセイコーが「浮気なファンどもよ!俺の実力を思い知ったか!」と叫んでいるように聞こえた。
そして入学以前ながら東大式鉄則「ダートが得意な馬は芝の重馬場も走る」を得る。逆もまた真なりで「芝重好走馬はダートでも要注意」……これは現在でも芝に見切りをつけた馬がダート転向初戦でしばしば穴をあけるので覚えておいて損はない。
先日のフェブラリーS(G1)2着、ガイアフォースもそうか。よく考えりゃハイセイコーはダートの大井時代、すべて2着に7馬身以上の差で全6戦を圧勝。同じ父チャイナロックを持つ“先輩の怪物”タケシバオーも天皇賞・春を勝つ前のダートのオープンレースで大差勝ちしている。
現代のようにダートのG1や地方交流レースが数多あるならハイセイコーも歴史的名馬となり海外制覇も夢ではなかった……と先日のパンサラッサ(中山記念~サウジC優勝)の引退式で妄想にふける私であった。稀代のアイドルホース生涯最高のパフォーマンスとして諸氏も記憶されたい。
この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。
例年以上の好メンバーが登録してきたが軸は中山記念を3年前と去年の2度制覇、中山コース8戦5勝、海外G1もぜひ勝ちたいヒシイグアスで不動だろう。
個人的にはジオグリフが勝って「俺は世界一のイクイノックスを負かした、たった2頭の1頭だ。実力を思い知ったか!」とハイセイコーばりに叫んでほしい。いやエルトンバローズも「俺もソングラインに勝ったよ」と負けちゃいない。さらに去年の皐月賞馬、ソールオリエンスも「俺の戦歴はハイセイコーにそっくり、中山も4戦3連対だ!」。
結論はヒシイグアス1頭軸で上記3頭と中山得意のソーヴァリアント、ボーンディスウェイも含めた5頭への3連単マルチ60点。そんな予想もたまにはエエヤン!いや、こいつも中山のニュージーランドT(G2)勝ち馬。洒落だと軽視したら痛い目にあいますぞ。
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