GJ > 競馬ニュース > 「153万馬券」フェブラリーS超えの大波乱も?一筋縄ではいかない中山記念&阪急杯「激走候補」4頭はこれ
NEW

「153万馬券」フェブラリーS超えの大波乱も?一筋縄ではいかない中山記念&阪急杯「激走候補」4頭はこれ

「153万馬券」フェブラリーS超えの大波乱も?一筋縄ではいかない中山記念&阪急杯「激走候補」4頭はこれの画像1
撮影:Ruriko.I

 荒れに荒れた週末だった。東京・京都がそれぞれフィナーレを迎えた先週末の競馬は、2日間で4重賞が行われた。

 土曜東京のダイヤモンドS(G3)こそ上位人気馬による平穏決着となったが、同日の京都牝馬S(G3)は、3着に16番人気のコムストックロードが突っ込んで3連単が17万馬券。さらに翌日の小倉大賞典(G3)は今村聖奈騎手騎乗の10番人気セルバーグが3着に逃げ粘って、ここでも3連単は10万馬券となった。

 さらに度肝を抜かれたのは、今年最初のG1となったフェブラリーS。上位人気勢がドンフランキーの作り出したハイペースに巻き込まれる形で馬群に沈む中、好位から抜け出した11番人気のペプチドナイルが優勝。2着に5番人気ガイアフォース、3着に13番人気セキフウが入った3連単は153万円超えの高配当だった。

 実は京都牝馬Sのコムストックロードは、大穴を持ってくることで定評のあるB.ムルザバエフ騎手が騎乗。前走のカーバンクルS(OP)も13着ながら、勝ち馬とは0秒4差と着順ほど負けていなかった。これに気づけていれば、17万馬券的中も夢ではなかったかもしれない。

 小倉大賞典にしてもセルバーグはスンナリとハナを切れたときに好走していた。ただ似たような脚質のホウオウアマゾンも出走していたため、厳しいマークにあう可能性があったものの、厄介な相手の落馬によって、プレッシャーを受けずに気分良く走れたということだろう。

 終わったことを悔いても仕方ないのは承知の上で、今週末の中山記念(G2)と阪急杯(G3)でも波乱を演出してくれそうな穴馬を2頭ずつピックアップしてみたい。

中山記念の「激走候補」はこれ

 まず中山記念だが、開幕週とあって先行力のある実力馬がそのまま押し切るイメージのレース。実際に過去10年で逃げ・先行馬が「9-5-6-25」の好成績を収めている。

「153万馬券」フェブラリーS超えの大波乱も?一筋縄ではいかない中山記念&阪急杯「激走候補」4頭はこれの画像2
ドーブネ 撮影:Ruriko.I

 今年は10頭を超える重賞ウイナーがそろうハイレベルの一戦となった。そんな好メンバーの中で最も展開に恵まれそうなのが、重賞初Vを狙うドーブネ(牡5歳、栗東・武幸四郎厩舎)だろう。何が何でもハナを切りたいテーオーシリウスも気になるが、そこは吉田隼人騎手の手綱捌きに期待したい。

 前走の京都金杯(G3)を14着と大敗したことで、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでも10番人気前後と妙味もたっぷり。調教でもしっかり負荷をかけられ、中間でも好タイムを連発。58.5kgから57kgへ斤量が軽くなるのも好材料だろう。7番人気で3着に粘り込んだ昨年の再現があっても驚けない。

 もう1頭はドーブネとほぼ同じような人気に想定されているマイネルクリソーラ(牡5歳、美浦・中野栄治厩舎)。こちらはどこからでも競馬ができる自在な脚質が特長で、前走の中山金杯(G3)は6番人気3着と健闘したように、重賞でも上位争いできる実力を見せている。

 中野調教師は来週末に定年を迎えるが、京都牝馬Sのコムストックロードも中野厩舎の馬だった。今年に入ってから管理馬の好走が目立っており、引退間近の激走に期待したいところだ。

阪急杯「高配当の使者」はこの2頭

 日曜阪神のメインは阪急杯。こちらも開幕週だが、逃げ・先行馬は「6-4-5-34」と中山記念ほど前残りというわけではないため、差し馬の2頭が絶好の狙い目だ。

 1頭目は、7番人気想定のカルロヴェローチェ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)。何しろ昨年のNHKマイルC(G1)で1番人気に推されたほど評価の高かった馬である。

 休み明け初戦の洛陽S(L)は気性の脆さを露呈して16着に惨敗したが、一度使われた上積みは必至。距離短縮時は2戦2連対と結果を残しており、デビュー戦で勝利を飾っている阪神に舞台が替わるのもプラスとみたい。

 週末は雨予報で馬場が渋るのも歓迎。テン乗りのベテラン酒井学騎手への乗り替わりで一変に期待したい。

 2頭目の穴馬は、中野師と同じく引退が目前に迫った安田隆行調教師が管理するサンライズロナウド(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。

 この馬も気性に問題を抱えており、なんと半年以上も坂路入りしていない。主にダートコース、ポリトラック、そしてプールを併用してレースに臨むという異例の調整パターンで結果を残してきた。

 そんな中、昇級初戦の前走・シルクロードS(G3)は4着に善戦。控える競馬で成績が安定してきた点も見逃せない。

 今回は横山典弘騎手に替わって古川吉洋騎手が手綱を取るが、21年のマイラーズC(G2)を安田隆厩舎の管理馬ケイデンスコールで代打Vを決めた実績もある。古川吉騎手としてもそれ以来となる重賞制覇を虎視眈々と狙っているだろう。

 以上、中山記念はドーブネとマイネルクリソーラの2頭、阪急杯はカルロヴェローチェとサンライズロナウドの2頭を推奨したい。この4頭がそろって馬券圏内に入るようなら、フェブラリーSの大負けを一気に取り戻せるかもしれない。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

「153万馬券」フェブラリーS超えの大波乱も?一筋縄ではいかない中山記念&阪急杯「激走候補」4頭はこれのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
  3. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  4. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  5. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  6. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  7. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  8. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  9. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!