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エピファネイア産駒の「早熟説」はもはや過去?アーモンドアイ初仔アロンズロッドに朗報か…「ぶっちぎり」の重賞リーディングも後押し

エピファネイア産駒の「早熟説」はもはや過去?アーモンドアイ初仔アロンズロッドに朗報か…「ぶっちぎり」の重賞リーディングも後押しの画像1
撮影:Ruriko.I

 キタサンブラックイクイノックス親子にトップタイの2000万円が設定されている2024年度の種付け料。その次に1500万円でエピファネイア、スワーヴリチャード、コントレイルと続いているが、中でもエピファネイアの産駒は今年も快進撃を続けている。

 自身の現役時代は菊花賞(G1)、ジャパンC(G1)の2勝だったG1勝利数も、代表産駒のデアリングタクト(牝馬三冠)、エフフォーリア(3勝)が更新した。種牡馬として鮮烈なデビューを飾ったこともあり、その評価はうなぎ上りとなった。

父の早熟疑惑を産駒の快進撃が払拭

 ただ、種牡馬エピファネイアにとって、一部のファンから有り難くない評価を下された時期もあった。

 それは同馬産駒の成長力が乏しいのではないかという早熟疑惑だ。父の名を大いに知らしめた功労者であるデアリングタクトやエフフォーリアが、3歳時に大活躍しながら古馬になって苦戦。華々しい戦歴を誇っていた2頭だけに、成長力不足を指摘したファンが出たのも仕方なかったかもしれない。

 また、当時にそれ以外の馬が古馬で重賞を制した例は、2021年のアメリカジョッキークラブC(G2)を制したアリストテレスのみ。そんな“希望の光”もAJCC優勝を最後に重賞戦線で連敗が続いてしまった。そういった状況も疑惑から確信へと変わった一因となったのだろう。

 しかし、22年10月に5歳牝馬のイズジョーノキセキが府中牝馬S(G2)を優勝したころから風向きに変化が表れ始めた。翌23年6月に5歳馬のジャスティンカフェがエプソムC(G3)、7月にもセルバーグが中京記念(G3)、今年に入っても1月の日経新春杯(G2)をブローザホーン、2月の小倉大賞典(G3)をエピファニーが優勝しているのだ。

 少し前であれば、古馬の重賞レースにエピファネイアの産駒がいるだけで割り引くという予想もそれなりに効果が見られたものの、今となってはもはや過去の話になったと考える方がよさそうである。

 実際、今年に入ってエピファネイア産駒の重賞勝利数は、単独トップの5勝でリーディングを独走中。2位タイのハーツクライとキズナの2勝を大きく突き放しており、ブッチギリといっても差支えがないほどの好成績を残している。

 芝のG1で歴代最多となる9勝を挙げたアーモンドアイとの配合も実現し、当初は古馬になっての活躍を疑問視する声も出ていたエピファネイアだが、産駒たちが早熟疑惑を払拭してくれたことで、今後もより一層期待が持てそうだ。

 名牝との間に生まれた初仔はアロンズロッドと名付けられた。注目の集まる本馬に期待されるのは、「名牝の子は走らない」ジンクスの克服か。順調なら今年の夏以降のデビューが待っているだけに、こちらも楽しみに待ちたい。

GJ 編集部

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