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【ドバイシーマクラシック(G1)展望】三冠牝馬リバティアイランドがいよいよ始動!ディープインパクト産駒「最後の大物」オーギュストロダンと激突

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リバティアイランド 撮影:Ruriko.I

 30日、ドバイのメイダン競馬場ではドバイワールドカップデーが開催される。メインのドバイワールドC(G1)直前に行われるのは、芝2410mが舞台のドバイシーマクラシック(G1)だ。日本からは女傑2頭を含むG1馬4頭が出走を予定している。

 何といっても最大の注目は、昨年の三冠牝馬リバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。

 2歳秋にアルテミスS(G3)でラヴェルに不覚を取った以外は同世代の牝馬を全く寄せ付けず。桜花賞(G1)は直線一気の差し切り。オークス(G1)は早めに抜け出して6馬身差圧勝。そしてぶっつけで臨んだ秋華賞(G1)も堂々と早め先頭で押し切り、牡馬を含めても“世代最強”と呼ばれる存在となった。

 しかし、初めて古馬と対戦した昨秋のジャパンC(G1)でイクイノックスには完敗。世界最強馬をマークする形で好位4番手を進んだが、最後の直線でその差は詰まるどころか広がる一方だった。

 最後は世界王者に4馬身差をつけられたが、1歳上の二冠牝馬スターズオンアースには競り勝って2着を確保。レース後、川田将雅騎手は「勝った馬はさすが世界一、凄く強かった」と勝者を称える一方で「リバティアイランドにとって、素晴らしい経験になりましたし、必ず生きてくると思います」と、約1年ぶりの敗戦を前向きにとらえていた。

 今回はそのジャパンC以来、約4か月ぶりの実戦となるが、ほぼ同じ間隔で臨んだ桜花賞と秋華賞を快勝しており久々は問題なし。初の海外遠征だけが心配の種になり得るが、それさえ跳ね除ければ、勝利に最も近い位置にいるのは間違いないだろう。

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スターズオンアース

 そのリバティアイランドにジャパンCで1馬身及ばなかったスターズオンアース(牝5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は、とにかく大崩れしないところが魅力。3歳の秋華賞から5連敗中ではあるが、デビューから12戦オール3着以内を継続している堅実さは、さすがである。

 昨年は大阪杯(G1)で始動し、マイペースの逃げに持ち込んだジャックドールを捉えきれず2着に惜敗。続くヴィクトリアマイル(G1)はマイラーのソングラインとソダシに後れを取っての3着と、どちらも1番人気に応えられなかった。

 秋はジャパンCと有馬記念(G1)でどちらも外枠に入ったため、侮られたが3着と2着に好走。特に大外枠から積極的にインに潜り込んだ有馬記念の好走には驚かされたファンも多かったはずだ。

 リバティアイランドと同じく、本馬も初の海外遠征となるが、国内外で百戦錬磨のC.ルメール騎手が鞍上なら心配無用だろう。何とかオークス以来の勝利をつかみ取りたい。

 切れ味自慢の女傑2頭に対して、豊富なスタミナも兼ね備えているのが、昨年の天皇賞・春(G1)を快勝したジャスティンパレス(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 3歳時は春のクラシックで連続9着と不本意な成績に終わったが、秋初戦の神戸新聞杯(G2)を制すると、菊花賞(G1)で3着。古馬になった昨年は天皇賞・春勝利後も、宝塚記念(G1)3着、天皇賞・秋(G1)2着、有馬記念4着と堅実に走っている。

 ただ前走の有馬記念は1番人気に支持されたものの、出脚がつかず最後方からの競馬を強いられて前の馬を捉えられなかった。それでも上がり3ハロンはドウデュースと0秒1差のメンバー2位を記録。ロスもあった中で、勝ち馬から0秒3差なら悲観する必要はないだろう。

 近2走は横山武史騎手が手綱を取っていたが、今回はJ.モレイラ騎手との初コンビを予定。初の海外遠征でこれ以上ないパートナーを背に好走を誓う。

 日本馬4頭目は、21年のダービー馬で、22年の当レース覇者でもあるシャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 丸2年間勝利がなく目下7連敗中だが、22年ジャパンCで2着、昨年のブリーダーズCターフ(G1)でも3着するなどたびたび上位争いを演じている。昨年末は香港ヴァーズ(G1)に出走予定だったが、現地入り後の主催者チェックでまさかの出走NGが出てゲートインがかなわず。帰国後に有馬記念への電撃参戦が決まった。

 調整過程が不安視される中、同レースでは8番人気まで評価を下げていたが、好位追走からしぶとく粘って5着と掲示板を確保。6歳となった今年も現役を続行して完全復活を目論む。他の日本馬3頭がいずれも海外初参戦なのに対し、シャフリヤールは通算5度目。ドバイも3年連続となれば、その経験値が一日の長となってもおかしくないだろう。

 リバティアイランドを筆頭とした日本馬が最も恐れるのが、名種牡馬ディープインパクトのラストクロップでG1・5勝の実績を誇るオーギュストロダン(牡4歳、愛・A.オブライエン厩舎)だろう。

 時に凡走もあるが、嵌ったときの切れ味は父の現役時代を彷彿とさせる。昨年いっぱいで引退のプランもあったが、4歳となった今年も現役を続行。初めての中東遠征でその実力を如何なく発揮できるか。

 この他には、昨年のコロネーションCなどG1を2勝している女傑エミリーアップジョン(牝5歳、英国・J&T.ゴスデン厩舎)、昨年の香港ヴァーズでゼッフィーロ以下に快勝したジュンコ(セ5歳、仏・A.ファーブル厩舎)の5歳馬2頭も虎視眈々と勝利を狙っている。

 昨年はイクイノックスが3馬身半差の逃げ切り勝ちを飾り、世界に衝撃を与えた。今年はリバティアイランドが三冠牝馬の名に恥じない走りを見せてくれるのか。注目のドバイシーマCは現地時間30日20時(日本時間31日1時)に発走予定となっている。

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