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競馬界のスター・武豊騎手が「唯一無二」であり続けられる理由 1頭の種牡馬と時代が生み出した「寵児」の数奇な運命

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 一時期より、それまで競馬の常識でもあった「好意抜け出し」から、武騎手は馬の瞬発力やスピードを最後の最後で発揮する控える騎乗スタイルを確立した。その騎乗がキレッキレの脚を持つサンデーサイレンス産駒に実にピタリとハマり、さらに勝利数が伸びる要因となったのはいうまでもない。アドマイヤベガやスペシャルウィークのダービーはまさにその手腕と「運命」を象徴するかのようなレースだった。

 武騎手の前人未踏の年間200勝超えや数々のG1制覇を「運」が味方したものと申し上げているのではない。武騎手の騎乗スタイルの幅の広さはもちろん、サンデーサイレンスの登場や日本競馬そのものの変化も含めて「運命」と呼ぶに相応しい出来事だったということだ。

さらに、そんな「武騎手×サンデーサイレンス」の大団円となったのが、史上2頭目無敗の3冠を達成したディープインパクトというのだから恐れ入る。武騎手はやはり、スターの星のもとに生まれてきたと考えざるを得ない。

 最近ではディープインパクトの産駒であるキズナで5度目のダービー制覇を成し遂げるなど、厳密にいえば武騎手とサンデーサイレンスの運命は終わってはいない。そして武騎手が引退するまでその物語は続く。だからこそ、武騎手は世界でも稀なスター騎手であり続けられるのだ。

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