GJ > コラムニュース > スター・武豊「唯一無二」の運命  > 2ページ目
NEW

競馬界のスター・武豊騎手が「唯一無二」であり続けられる理由 1頭の種牡馬と時代が生み出した「寵児」の数奇な運命

【この記事のキーワード】, ,

 一時期より、それまで競馬の常識でもあった「好意抜け出し」から、武騎手は馬の瞬発力やスピードを最後の最後で発揮する控える騎乗スタイルを確立した。その騎乗がキレッキレの脚を持つサンデーサイレンス産駒に実にピタリとハマり、さらに勝利数が伸びる要因となったのはいうまでもない。アドマイヤベガやスペシャルウィークのダービーはまさにその手腕と「運命」を象徴するかのようなレースだった。

 武騎手の前人未踏の年間200勝超えや数々のG1制覇を「運」が味方したものと申し上げているのではない。武騎手の騎乗スタイルの幅の広さはもちろん、サンデーサイレンスの登場や日本競馬そのものの変化も含めて「運命」と呼ぶに相応しい出来事だったということだ。

さらに、そんな「武騎手×サンデーサイレンス」の大団円となったのが、史上2頭目無敗の3冠を達成したディープインパクトというのだから恐れ入る。武騎手はやはり、スターの星のもとに生まれてきたと考えざるを得ない。

 最近ではディープインパクトの産駒であるキズナで5度目のダービー制覇を成し遂げるなど、厳密にいえば武騎手とサンデーサイレンスの運命は終わってはいない。そして武騎手が引退するまでその物語は続く。だからこそ、武騎手は世界でも稀なスター騎手であり続けられるのだ。

競馬界のスター・武豊騎手が「唯一無二」であり続けられる理由 1頭の種牡馬と時代が生み出した「寵児」の数奇な運命のページです。GJは、コラム、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  3. JRA歴代1位「19万人」の歓声響いたアイネスフウジン! 今年は7万人が入場可能の日本ダービー(G1)、ウマ娘実装であの感動をもう一度
  4. JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
  5. JRA北村友一、横山一家と「全面戦争」勃発か…浦島状態がもたらした「立ち位置」の変化と大き過ぎた代償
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  9. JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛