JRA有馬記念(G1)はダービー馬!? 桃井はるこvs楠原安里梨、平成最後の対決!?

桃井はるこ:めちゃくちゃ迷ったんですが、サトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)!!

 有馬記念のコースは6回もコーナーを回る特殊な形状。さらにスタンドにはいつも以上にファンが詰めかけていて、ゴール前は怒号にも近い応援の声があがります。もう通常のレースとは別物だと思うんです。そのため中山競馬場というよりも、”有馬記念適性”のようなものが必要だと考えています。

 サトノダイヤモンドは一昨年の勝ち馬なのでその点はクリア。今秋は京都大賞典(G2)で上がり最速を記録して勝利していますし、前走のジャパンCも6着ですが、内容はそこまで悪くなく調子は上向いてます。

 不安材料としてはやはり鞍上のB.アヴドゥラ騎手ですね……。開催される中山競馬場はクセがありますから、この競馬場での経験を必要とされると思うんです。アヴドゥラ騎手は今夏、小倉競馬場で活躍しましたが、中山競馬場での経験は少ないです。少々厳しい戦いを強いられることになるのでは?

 でも、鞍上に若干の不安があるものの、このレースを勝ち切るのはディープインパクト産駒かステイゴールド産駒というイメージがあるんです。ここがラストランとなるサトノダイヤモンドに有終の美を飾ってもらいたいですね。

――金子時代を象徴するディープインパクトの血統に期待というわけですね。では、楠原さんの2番手は?

楠原安里梨:菊花賞のときに本命としてあげたブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)です。あの時は距離が長すぎて4着に終わりましたが、その力は本物だと信じています。

 ブラストワンピースは中山競馬場での経験はないんですが、阪神競馬場の毎日杯(G3)で内から抜け出して見事な勝利を収めています。このときの走りが今回もできれば、上位進出もあり得ますよ。内枠に入ってくれたらさらに期待したいですね。

 主戦の池添謙一騎手が最近不調ですが、そろそろ復調してくれるはず。大舞台を得意とする騎手だから、1着を狙う走りをしてくれれば結果はついてきてくれると思います!

――では3番手ですが、桃井さんはレイデオロですよね?

桃井はるこ:そうです! やっぱり、人気がある馬は強い!! これまであえて1番人気の馬を推し馬としてあげないこともありました。でも、当然ながら1番人気の信頼度は高く、上位に来ちゃうんですよ(笑)。

 有馬記念の過去10年の単勝1番人気は[6・2・1・1]で、複勝率は実に90%。15年のゴールドシップ以外は馬券に絡んでいるんでいます。データ通りならば、レイデオロも上位進出が期待されます。

 ただ最終追い切りを見たんですが、レイデオロは3頭併せの相手と馬なりで併入。外厩で仕上げられた馬は調教でも抜群の動きを見せるのですが、それにしてはちょっと鈍かった気が……。その点を考慮して3番手にしています。

――楠原さんとは違い、若干の不安があると見たわけですね。では、楠原さんもお願いします。

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