
JRA札幌記念(G2)武豊の最多8勝と衝撃の勝率にルメールもモレイラも完敗。しかし現実は外国人騎手の独壇場へ
この成績から見てもわかるように、年齢的な衰えはあるにしても、札幌記念でもっとも実績があり期待が持てるのはやはり武豊を置いてほかにない。9番人気14着のヤマニンキングリー以外、騎乗した馬のほとんどが人気馬とはいえ、勝率72.7%は驚異的。他の重賞ではまず見られないような相性の良さだ。これがルメールだと3回の騎乗で1着5着5着、モレイラなら2回の騎乗で2着8着とその差は歴然。この実績を知っていて武豊に騎乗を依頼しないのは、馬主側やエージェント関係者によほどの思惑か理由があるのだろうが、どう考えても見る目がないのではないだろうか。
というのも今年、札幌記念出走の可能性があった秋華賞馬ディアドラが回避したが、主戦のルメールがマカヒキに騎乗することで騎手がいないというのが理由の一つだという。体調の不安ではなく騎手の問題からディアドラが回避したことは、日本の競馬ファンにとっても残念なことであり、納得できない部分がある。もし早い段階からその内情がわかり、武豊へ騎乗依頼があったのであれば、武豊は北九州記念のダイアナヘイローではなく札幌記念の騎乗を選んでいたかもしれない。
そしてこの札幌記念に武豊がディアドラで参戦し、ルメール、デムーロ、モレイラと対決するという構図となれば、札幌記念は過去最高級の盛り上がりと来場者、そして前年を上回る馬券の売り上げを記録したはず。札幌記念のG1レース格上げを狙う札幌馬主協会の関係者にとっても、馬券の売り上げアップを見込むJRA関係者としても、冷静に考えて武豊不在の札幌記念はマイナスに感じているだろう。
しかし、おそらくこの傾向は今後も変わるまい。もちろんキーファーズのような武豊信者の所有馬が、札幌記念に出走してくれば話は別だ。しかし社台グループの有力馬はルメール、デムーロ、モレイラに優先的に流れ、そのおこぼれを福永祐一、川田将雅、岩田康誠あたりがもらえる状況。武豊が社台グループの有力馬に騎乗して札幌記念に参戦する構図は考えにくい。そしてモレイラがJRAの騎手免許を取得すれば、その流れはさらに加速し、札幌記念はさらに外国人騎手の独壇場となっていくだろう。
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