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JRA大魔神シュヴァルグラン「英G1転戦」キングジョージ→インターナショナルS! 「距離短い」よぎる大阪杯・大敗も「やれる」理由

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 27日、英アスコット競馬場で開催されるキングジョージ6世&QES(G1、芝2400m)に挑戦するシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)が追い切り。順調な調整具合を見せるとともに、キングジョージ後は英インターナショナルS(G1、芝2050m)へ転戦するプランがあることがわかった。

 オーナーが元メジャーリーガーの大魔神こと、佐々木主浩氏として知られているシュヴァルグラン。この日、栗東のCウッドで追い切られた同馬は6ハロン89.7秒。レースがまだ1カ月先であることから全体的に軽めだったが、ラストは11.5秒で併せ馬に先着するなど、さすがのキレを見せた。

 これには陣営も「順調。折り合いもしっかりついて、いい緊張感を持って反応もできていた」と満足気。2012年のディープブリランテ(8着)以来となる日本調教馬によるキングジョージ6世&QES挑戦となるが、父のハーツクライ(3着)が世界のトップホースと互角に戦った舞台であり、シュヴァルグランの走りにも期待が集まっている。

 また、キングジョージ6世&QES後には、そのまま英国に滞在しヨーク競馬場のインターナショナルSに挑戦するプランも。キングジョージの結果や状態次第になるが、長期的な英国遠征の可能性が出てきた。

「昨年の勝ち馬ロアリングライオンが欧州の年度代表馬に選出されるなど、毎年ハイレベルなメンバーが集うインターナショナルSですが、英国の中では速い時計が出ることで有名で2005年には日本のゼンノロブロイが2着。高速馬場に強い日本の馬にもチャンスがありそうです」(競馬記者)

 一昨年のジャパンC(G1、芝2400m)を勝利し、昨年の有馬記念(G1、芝2500m)は3着、今年のドバイシーマクラシック(G1、芝2400m)でも日本馬最先着となる2着を確保するなど、その実力は7歳を迎えた今でもトップクラスのシュヴァルグラン。

 ただ、昨年の大阪杯(G1、芝2000m)で13着に大敗しているだけに、2050mのインターナショナルS挑戦は「距離が短い」という声もある。

 だが、ヨーク競馬場の最後の直線は約1000m。全ての競走馬が能力を発揮することができる公平な競馬場として世界的な評価を受けており、シュヴァルグランにも力は出せるはずだ。

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