
JRA「打倒クリソベリル」デアフルーグが来るべきリベンジに燃える! ユニコーンSで津村明秀の一撃は
16日、東京競馬場でユニコーンS(G3、ダート1600メートル)が開催される。3歳ダート王決定戦ジャパンダートダービー(Jpn1、ダート2000メートル)の前哨戦でもある。前走で無傷の連勝が途切れ、巻き返しを期すデアフルーグ(牡3歳、栗東・鈴木伸尋厩舎)について検討する。
現3歳世代のこれまでのダート戦線を簡単に振り返る。昨年暮れの全日本2歳優駿(Jpn1、ダート1600メートル)を制したのがノーヴァレンダ。しかし、ノーヴァレンダは3月の伏竜S(オープン、ダート1800メートル)でデアフルーグの5着に敗れてしまう。5月の兵庫CS(Jpn2、ダート1870メートル)でクリソベリルが3戦全勝、5馬身差の圧勝。3歳ダート王候補の1番手になった。
クリソベリルは父ゴールドアリュール、母クリソプレーズ。兄はジャパンダートダービー馬クリソライト、姉は宝塚記念馬マリアライトという血統背景からもジャパンダートダービー(以下、JDDと表記)では圧倒的人気になる。このユニコーンSは、JDDでクリソベリルへの挑戦権を獲得するための戦いと言っていい。
ユニコーンSで1番人気が予想されるデュープロセスは父がダイワメジャーであるだけに2000メートルのJDDには距離不安がある。ならば、JDDでも楽しめそうな馬として浮上してくるのがデアフルーグ。デアフルーグの父ベーカバドは2400メートルのパリ大賞典(G1)の優勝馬であり、1200~1800メートルでも活躍した。産駒によって距離適性にはバラつきがありそうだが、デアフルーグは1800メートル戦を3連勝している。2000メートル戦に問題はないだろう。
前走の青竜S(オープン、ダート1600メートル)は初の東京コース、初のマイル戦だったが、デュープロセスの2着に敗れた。今回は同舞台でデュープロセスとの再戦となる。巻き返しを目指したい。
「6月26日に行われる帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル)では昨年のダート王に輝いたルヴァンスレーヴと数々のG1実績を誇るゴールドドリームの対決が話題になっていますが、両馬ともにユニコーンSの覇者です。超一流のダート馬になるためには東京のマイル戦ユニコーンSは勝っておきたいレースです。
不思議なことにルヴァンスレーヴもゴールドドリームもユニコーンSの前走は1番人気で2着に負けているんですよ。デアフルーグも青竜Sは1番人気で2着でした。このユニコーンSを勝ってダートの名馬に成長していくかもしれませんよ(笑)
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】