ジャパンダートダービー(G1)大本命クリソベリル「7馬身圧勝」予告!? 音無秀孝調教師「兄よりも大物」視線はすでにルヴァンスレーヴら古馬との戦い
10日に大井競馬場で開催されるジャパンダートダービー(G1)。昨年の最優秀ダートホース・ルヴァンスレーヴなど数々の名馬を送り出した出世レースだが、今年のダート3歳No.1決定戦はクリソベリル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)の1強ムードとなりそうだ。
ここまで3戦3勝、付けた着差は合計19馬身。同世代を相手に圧倒的なパフォーマンスを見せつけているクリソベリルだが、そのレースぶりは4角先頭と一貫している。早めスパートから先頭集団に取り付き、直線入り口で先頭に立つと、あとはワンサイドゲームといった具合だ。
前走の兵庫チャンピオンシップ(G2)は、初の地方遠征に初の重賞挑戦が重なったが、単勝1.1倍に支持されると、まったく危なげないレースぶりで5馬身差の圧勝劇を飾っている。
「前走は時計の出やすい重馬場でしたが、勝ち時計の1:57.3はレコードタイ。時計面での裏付けもありますし、それを4角先頭から押し切って叩き出しているんですから、同世代では抜けた存在だと思います。
特に今年のジャパンダートダービーは、関連性の強いユニコーンS(G3)でワンツーしたワイドファラオとデュープロセスが不在ですし、世代トップクラスのマスターフェンサーが米国挑戦と例年よりメンバーが手薄。一本被りの人気が予想されますし、クリソベリルにとっては負けられないレースになりそうです」(競馬記者)
本馬を管理する音無調教師に至っては『東京スポーツ』の取材に「仮にジャパンダートダービーを勝つことができれば、クリソベリルは4戦4勝で、G1を含む重賞2勝。3歳馬の戦績としてはこれ以上ないほどなんだけど、それでも古馬の上位陣が持っている金額(賞金)にはおそらく届かない」と、すでにココを勝ったものとして秋の古馬との対決を見据えている。
全兄のクリソライトはこのレースを7馬身差で圧勝しているが、音無調教師は「兄よりも大物感がある」とそれ以上の評価。今春の安田記念(G1)でJRA・G1通算10勝目の区切りを迎えた名伯楽をもってしても、目の前以上に将来を見据えてしまうほど抜けた存在ということなのだろう。
ただ、あえて重箱の隅を突くとすれば、主戦・川田将雅騎手がG1で勝ち切れていないことだろうか。
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