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【地方交流重賞展望・サマーチャンピオン】地元九州関係者の熱い戦いに注目

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 本日、九州の佐賀競馬場でJRA所属馬と地方競馬所属馬による地方交流重賞サマーチャンピオン(Jpn3)が行われる。

 馬産地でもある九州は戦前から多くの競馬場があったが、平成に入って荒尾競馬場と中津競馬場が閉鎖され、今はこの佐賀競馬場を残すのみ。以前は15年連続で売上が下がるなど存続も危ぶまれた佐賀競馬だが、最近はインターネットによる馬券販売が好調で3年連続で黒字を計上。それでも過去最高の年間売上359億円(1991年)と比較して半額以下の166億円程度であり、今後はさらなる飛躍が期待される。

 その佐賀競馬にとって大きな売上となる地方交流重賞は年間2レース行われ、このサマーチャンピオンは2月の佐賀記念(Jpn3)に続くビッグレース。地方交流重賞では珍しいハンデ戦として行われ、今年は5頭のJRA所属馬が参戦し佐賀・高知競馬勢と争う。しかしながらJRA勢の壁は厚く地方馬の優勝は2007年のキングスゾーンまで遡らなければならない。今年もJRA勢は昨年の優勝馬タガノトネールを筆頭にグレイスフルリープ、ワンダーコロアール、フミノファルコン、ミリオンヴォルツの5頭が出走。

 その中で大将格はやはりタガノトネールだろう。昨年はサマーチャンピオンを勝利してマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)2着、武蔵野ステークス(G3)2着と好走し、今年は4戦して未勝利もフェブラリーステークス(G1)6着など実績は最上位。斤量は昨年の56kgに対して57.5kgと増加したが、今回のメンバー構成、過去に57kgでの勝利実績、そして3馬身差の圧勝だった昨年のレース内容を考えれば取るに足らない材料だろう。鞍上の川田騎手は父が佐賀競馬場の調教師であり、ある意味地元凱旋レース。サマーチャンピオンは過去5年で3勝3着1回と抜群の相性を誇っており、ここも気合いの入った騎乗を見せてくれるだろう。

 相手筆頭はオープン特別2勝の実績馬グレイスフルリープ、天保山ステークスで5着に好走したフミノファルコンの2頭に注目したい。グレイスフルリープの小牧騎手、橋口調教師はともに九州に縁のある競馬関係者。前走は58kgの斤量が響いたようだが今回は背負い慣れた57kgでベストの1400m戦。地方競馬向きの先行力があり上位争いは必至だ。

 フミノファルコンは前走のレース内容に復調気配。53kgの斤量は恵まれた感があり要注意の一頭。1400mもベストの距離で80歳を超える高齢のオーナーに吉報を届けられるか。

 この2頭に九州鹿児島出身の幸騎手が騎乗するワンダーコロアール、同じく鹿児島出身の松田大作騎手が騎乗するミリオンヴォルツのJRA勢、さらにオーナーが九州の有力者でJRAから佐賀競馬に移籍して11戦8勝2着2回3着1回のテイエムチカラが3着争いに食い込めるかどうかだろう。

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