
JRA新馬「黒い真珠」ディープ大物登場! 対抗は「隕石」? デビュー注目馬一挙紹介
今週で夏のローカル開催は最後。その締めくくりに相応しい素質を持つ新馬たちが、今週も続々と集結した。来年のクラシックに向けて、その大きな1歩を踏み出そうとしている若駒を紹介していこう。
8月31日(土)新潟競馬場第5R 2歳新馬(芝1800メートル)
ペルラネーラ(牝2歳、美浦・国枝栄厩舎)が人気を集めそうだ。
父ディープインパクト、母はイギリスとカナダのG1を勝ったシユーマ、母父Mediceanという血統を持つ。ヘリファルテ、メッシーナら全兄姉3頭はすべてJRAで勝ち上がっている。サンデーレーシングで、1口175万円で40口募集された期待の1頭だ。
最終追い切りでは、美浦・坂路で僚馬と併せ馬。2馬身半先着し、53秒5、ラスト12秒8のタイムを記録している。国枝調教師は「牝馬としてはトップクラス」とべた褒め。さらに「アーモンドアイみたいな、ふてぶてしさが出てきてくれたら、さらにいいと思う」と現役最強牝馬を引き合いにその才能をたたえた。
イタリア語で“黒い真珠”を意味する馬名を持つペルラネーラは、勝利を得て光り輝くことができるのだろうか? 鞍上は福永祐一騎手を予定している。
対抗はミッキーメテオ(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。
ミッキーの冠でおなじみの野田みづき氏が所有するこの馬は、父ルーラーシップ、母はメテオーリカ、母父ディープインパクトという血統を持つ。セレクトセールでは6000万円で落札された。
稽古では好時計を記録するなど、デビュー戦の準備は着々とできているようだ。石橋脩騎手とともに勝利を狙う。
9月1日(日)小倉競馬場第5R 2歳新馬(芝1800メートル)
ヴェルトライゼンデ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)がスタンバイ。デビュー戦勝利を狙う。
父ドリームジャーニー、母マンデラはドイツオークス馬。母父はAcatenangoという血統。半兄には皐月賞を2着し、1番人気に支持された日本ダービーで惜敗したワールドエース、復活が期待されるワールドプレミアがいる。
1週前は本番でも騎乗する川田将雅騎手を背に、CW6F85秒4、ラスト12秒5を記録し、併せた新馬に2馬身先着。そして28日に行われた最終追い切りでは、雨で馬場が悪化したのを物ともせずに、坂路で4F54秒1、ラスト12秒。池江調教師は「長く脚を使えるタイプ。気難しさも感じない」と高評価している。
ワールドエース、ワールドプレミア同様、新馬戦で勝ち上がりを決めることができるだろうか。
ライバルは武豊騎手が騎乗する予定のリアンティサージュ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)か。
父オルフェーヴル、母は阪神JF(G1)などを勝ったローブティサージュ、母父はウォーエンブレムだ。
6月にゲート試験に合格した後、ノーザンファームしがらきへ放牧。8月の頭に帰厩した。21日には武豊騎手を背に追い切りを行い、CWで6F81秒後半、ラスト12秒前半を記録している。状態は整っているようだ。
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