【京都大賞典(G2)展望】「三冠の血」覚醒グローリーヴェイズVS良血馬エアウィンザー! 横山典弘「これが本来のエタリオウ」復活へ
6日には、京都競馬場で伝統の京都大賞典(G2)が行われる。ここ数年はかつてほどの「王道感」が影を潜めているが、今年は秋のG1戦線を賑わす興味深いメンバーが集った印象だ。
「三冠」の血が、ついに本格化の時を迎えるか。中心は充実一途のグローリーヴェイズ(牡4歳、美浦・尾関和人厩舎)だ。
3歳春からきさらぎ賞(G3)2着など、高い素質を感じさせていたが、クラシック初出走は秋の菊花賞(G1)だった。そこで12番人気の低評価を覆す5着に力走。確かな成長力を印象付けると、明け4歳となった今年1月の日経新春杯(G2)を制して、重賞初制覇を飾った。
三冠を制した父ディープインパクトに、3代母には初代牝馬三冠馬メジロラモーヌの名が。底力溢れる良血馬の勢いは、G2制覇で止まらなかった。続く、天皇賞・春(G1)ではクビ差の2着。この秋、凱旋門賞(G1)に挑戦するフィエールマンをあと一歩まで追い詰めている。
今回の京都芝2400mは日経新春杯を勝った舞台。本番は先になるが、ここを勝ってG1に王手をかけたい。鞍上は主戦のM.デムーロ騎手に戻る。
「最強の1勝馬」のまま終わるわけにはいかない。実績トップのエタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が巻き返しの秋に燃えている。
フィエールマンにクビ差まで迫ったのがグローリーヴェイズなら、昨年の菊花賞でハナ差まで迫ったのがエタリオウだ。しかし、ここまで12戦して、わずか1勝。G1をいつ勝ってもおかしくない強豪だが、その反面勝ち切れないのが、この馬の最大の課題か。
そんなエタリオウ陣営は前走の宝塚記念(G1)から、鞍上を横山典弘騎手にスイッチ。勝利への期待が高まったが、中団から伸びきれず9着に敗れている。だが、今回は休養を挟んでリフレッシュ。1週前追い切りでも軽快な動きを見せ、横山典騎手も「これが本来のエタリオウなんじゃないかな。躍動感があった」と手応えを感じているようだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- 「ユタカァ、あけろー!」藤田伸二氏が明かした“恐喝”日本ダービー制覇の裏話…“怒り心頭”武豊から掛けられた恐怖の言葉とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 最強キタサンブラック「凱旋門賞で見たかった」の声が殺到!盟友サトノクラウンとの「夢のタッグ挑戦」が消え、ファン悶絶……
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 【東京大賞典(G1)展望】国内制圧へ、世界のフォーエバーヤング登場! 昨年1、2着ウシュバテソーロ&ウィルソンテソーロなど豪華メンバー集結