
JRA富士S(G3)「マイル5戦5勝」アドマイヤマーズ それでも勝利を確信できないいくつかの不安要素あり!
10月19日(土)にマイルCS(G1)の前哨戦となる富士S(G3)が東京競馬場で開催される。
G1馬2頭を含むマイル巧者がそろったメンバーだが、中でも人気が予想されるのがアドマイヤマーズ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)だ。
昨年朝日杯FS(G1)を勝って2歳王者に君臨したのち、春は共同通信杯(G3)から始動。1番人気に推されるもダノンキングリーに0.2秒及ばず2着。ここをステップにして臨んだ皐月賞(G1)では終始好位追走するも4着に終わる。この後、日本ダービー(G1)へは向かわず、3歳マイル王決定戦のNHKマイルC(G1)へ駒を進め、見事勝利してのける。
そこから約5か月の休養を経て、このレースを秋の始動戦に選んだわけだ。
現在、マイルでは5戦5勝のパーフェクト。東京コースもNHKマイルCで勝利しているだけに、文句なく有利な条件が重なっている。
だが、不安点がないでもない。まず、天候のことがある。本馬はキャリア7戦のすべてを良馬場で走っているが、今週末は天気が崩れる予報になっている。馬場も稍重が予想されており、初体験の渋った馬場がどう出るか未知数だ。
能力で押し切ってしまう可能性は十分に考えられるが、一方で足元をすくわれる原因にもなりかねない。
主戦のM.デムーロ騎手は、今年稍重の馬場で49戦5勝、勝率10.2%。重馬場になると20戦6勝で勝率3割とまずまずの成績を残している。ただ、東京のマイルコースでは15戦してわずか1勝、勝率6%で連対率13.3%、複勝率26.7%と心もとないデータがある。
この1勝は本馬のNHKマイルCで挙げたものに他ならないが、G1の1勝のみで平場や特別などで勝てていないのが意外でもある。いずれにせよ、M.デムーロ騎手にとって東京のマイルコースは今年「ゲンの悪いコース」と言えよう。
それだけに、重くなった馬場を体験したことがない本馬と、東京のマイルコースで良績を収めていないデムーロ騎手のコンビは、データ的に不安の残る組み合わせだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 武豊が社台に干された「曰く付き」阪神JF……”引退説”が囁かれた大スランプの原因「ダンスファンタジア事件」とは
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRA「パワハラ訴訟」渦中もノーザンファームからの信頼は急上昇!? 藤沢和雄、堀宣行ら関東の名伯楽に迫る勢い、快進撃続く木村哲也調教師の「生き残り戦略」とは