
武豊「天皇賞・秋7勝へ」キタサンブラック・ウオッカ・エアグルーヴの伝説を振り返り

■2008年 ウオッカ
(角居勝彦厩舎)
タニノギムレット産駒でカントリー牧場の生産馬。牝馬で日本ダービーを制した名牝。もともとは四位洋文騎手のお手馬だったが、日本ダービー以降5連敗と結果が出なかったこともあり、ドバイ遠征から武豊騎手へ乗り替わりとなった。その後は天皇賞(秋)、ヴィクトリアマイル、安田記念などを勝利。このレースは2着ダイワスカーレットと歴史に残る接戦を演じ、さらにディープスカイ、カンパニー、ドリームジャーニー、アサクサキングスなどの実力馬を退けている。
■2017年 キタサンブラック
(清水久詞厩舎)
演歌歌手北島三郎氏の愛馬としても知られる同馬。父ブラックタイドはディープインパクトの全弟で、G1レースは未勝利ながら種牡馬として同馬を輩出して成功を収めた。デビューから11戦連続で1番人気にならないような馬だったが、天皇賞(秋)を筆頭にG1レースを7勝、最後は6戦連続1番人気で引退レースの有馬記念を勝利した。逃げ馬としても知られる同馬だが、勝利した天皇賞(秋)は不良馬場の中、出遅れるという不利。それでも圧倒的な力の違いを見せ快勝、勝ちタイムは2分8秒3という遅さだった。負かした馬もサトノクラウン、リアルスティール、マカヒキ、ソウルスターリング、レインボーライン、ネオリアリズム、ワンアンドオンリー、サトノアラジンなど強豪だった。

これらの名前を見るだけで、今でも各馬の雄姿を思い浮かべるファンも少なくないだろう。どの馬も日本競馬史を飾る名馬ばかりだ。もちろん武豊と天皇賞(秋)といえば、メジロマックイーンの1着降着やサイレンススズカでの競走中止といった痛ましい出来事もあった。そういった意味でも、武豊騎手にとっては様々な思いが重なるレースといえるかもしれない。今年マカヒキで勝てばもちろん現役最多の天皇賞(秋)7勝となる。アーモンドアイやサートゥルナーリアを負かす算段はあるのか、どんな騎乗を見せてくれるのか今から楽しみである。
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